酸かけ事件後の危険な悪ふざけ—司法機関、人々を脅かす「水かけ」に警告(上)
2014年10月25日付 Iran 紙
【ショック班】エスファハーンで起きた酸かけ事件の犯人は、精神病をわずらった利己的な男 ——警察と捜査班は容疑者のイメージを入手、被害者となった4人の女性も、彼こそ酸かけ犯に他ならないと確認している。
内務省の治安担当次官とエスファハーン州警察の幹部は、捜査が示しているのは、エスファハーン酸かけ事件は組織だったものではなく、単独犯が個人的な動機で、このような恐ろしい、波紋を呼ぶ行為に手を染めたと強調した。
連続酸通り魔事件の犯人逮捕に向けた司法および警察による捜査が行われている一方で、保健相は被害者の一人でテヘランに搬送されたソヘイラー・ジュールケシュさんを見舞った。〔‥‥〕
こうした〔政府の閣僚も巻き込んだ〕広範囲に及ぶ動きが見られる中、「噂の市場」は、特にネット上で過熱しており、酸かけ事件が何件発生しているのか、さまざまな数が飛び交っている。これに関し、エスファハーン州の医療責任者らは、酸かけ事件の詳細について説明、今年初め〔=3月21日〜〕からこれまで、ある特定の方法による酸かけ行為の標的となった女性の数は4名にすぎず、その他の被害者らは、明確な動機によって、特定の人物らによって標的にされたものだ〔=今回の正体不明の人物による連続酸かけ事件とは無関係である〕と強調している。
他方、ネット上では、現在の状況を悪用して、テヘラン各地で酸かけ事件が起きているとの噂を頻繁に流している者たちが一部に存在する。例えば、テヘランのジョルファー通りや南メフラーバード、タジュリーシュなどで酸かけ事件が起きているというのが、そうした噂話の最たるものである。
しかしイラン紙「ショック班」記者の独自調査が示すところによると、首都テヘランではここ最近、酸かけ事件は一件たりとも発生しておらず、テヘラン州内の首都以外の場所で1件起きたにすぎない。その事件では、とある若者が「家族の名誉/女性の貞操(ナームース)」〔※〕に関する問題が原因で、若夫婦の夫から酸をかけられたとのことである。
※訳注:「ナームース」とは「家族の名誉」かつ「女性の貞操」のこと。ある家族の女性の成員(妻、娘、姉妹)が他人の男性と婚外交渉をした場合、その女性の貞操が失われ、家族の名誉が傷つけられると考えられている。男性(夫、父、兄弟)はそうした「不名誉」を雪ぐために、不名誉の原因となった人物(婚外交渉をした男女)を殺害すること(いわゆる「名誉の殺人」)が、中東ではしばしば起きている。
ところで、テヘランではある危険な悪ふざけが流行っている。なんと、女性たちに向けて水をかける行為が起きているのである。こうした水かけ行為を行う犯人らは、彼らの行為が犯罪に該当するということを知らずに、単なる憂さ晴らしでこのような行為に手を染めている。
こうしたことから、テヘランおよびエスファハーンの女性らを安心させるために、テヘラン司法当局は、女性を恐怖に陥れている「水かけ犯」らに対し強い警告を発し、またエスファハーン警察の某幹部も、市内全域に私服警官を配置すると約束、エスファハーンではもはやいかなる酸かけ事件も起こることはないと発表した。
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( 翻訳者:Caballero16 )
( 記事ID:35773 )