大恋愛の末の新婚夫婦、早くも離婚(下)
2014年10月28日付 Iran 紙

 メフルダードもアムーザーディー判事に、次のように述べた。

エルハームはいつも、あら探しばかりしてくるんです。彼女は最初から、僕の生活状況がどんなのか分かっていたし、僕との生活には困難が伴うってことも知っていました。それなのに彼女はしょっちゅう、「間違いだった」、「家族の言っていたことが正しかった」、「自分たちはお似合いじゃない」なんて言ってくるようになったんです。僕も頭にきましたよ。こうしたやり取りのせいで、昔のつらい時期のことを僕たちは思い出すようになり、一緒にいても楽しくなくなりました。今じゃ、こんな生活を続けても何の意味もないので、この関係を終わらせたいと思っています。

 家庭裁判所の判事は、若い男女2人の主張を聞き、二人を和解させることができなかったため、離婚の判決を出した。女性の側は、合意による離婚の代わりとして、〔妻が離婚の際に夫から受けとる〕すべての法的権利、特に婚資金として設定された金貨「自由の春」600枚〔‥‥〕の支払いを夫から免除、子供時代から育んできた愛に別れを告げることとなった。

司法からのアドバイス

 アムーザーディー判事はこの件について、〔本件の取材を行ったイラン紙の事件担当部署〕「ショック班」に次のように述べている。

残念ながら、若い男女が未熟で幼稚な感情に駆られて性急に結婚を決意し、たとえ家族がそれに反対しても、それに気を留めることなく結婚を決断してしまうケースを、私たちは日々、目にしています。そうした結婚には理性や合理性が入り込む余地はなく、最終的に〔離婚のために〕家庭裁判所行きになる他、道はないでしょう。

 若い男女とその家族は、人生で最大にして最も重要な出来事の一つである結婚をする前に、まずは相談センターに行き、〔結婚後の〕家庭生活、文化生活、社会生活等のあらゆる側面を考慮に入れた上で、賢明な判断を下し、持続的で成功した生活を送って頂きたいと思います。たとえ今、恋の炎が激しく燃えさかっているとしても、そうした愛はすぐに鎮まってしまいます。〔結婚〕生活を始めるにあたっての計画作りが、非常に重要なのです。若い人たちは伴侶を選んで結婚する前に、そのことを承知した上で、生活に活かすべきです。


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( 翻訳者:世 )
( 記事ID:35790 )