オジャランとの新たな駆引きークルド問題解決プロセス
2014年11月08日付 Cumhuriyet 紙
クルド問題解決プロセスにおいて、アンカラで人民の民主主義党(HDP)と政府の間の膠着状態が続く一方、イムラル島でアブドゥッラー・オジャランと政府代表団が合意した条項のうちいくつかを、公正発展党(AKP)が最近起こった事件と迫りつつある選挙のため熱をいれていないことに対し、イムラル島で「新たな常套手段の模索」が始まった。政府代表団がイムラル島での話し合いで出す予定の結論によると、HDP代表団のイムラル島訪問にビザが与えられるとされている。
政府とHDPの間で最近増している緊張の背後には、コバーニーでの軍事行動と同時に、オジャランの一部の要望に対しAKP側が熱を入れていないことも影響しているとされている。AKPのアフヨン・キャンプで議員らが「地域の治安が獲得されていないこと」、「兵士に向けた攻撃の増加」など強く反発していることに対し、政府内に醸成されたこの雰囲気の中で健全な形で選挙に向かわれないという見解が主張された。この中で、政府は6月に行われる総選挙のためイムラル島で合意に達したいくつかの条項に「ノー」と言った。ロードマップに書かれている日程表を始めとして、いくつかの項目が再び着手されることが持ちだされた。解決プロセスをゼロから再スタートさせるのではなく、今日まで行われた試みの中で使われた方法を変えることも話し合われた。これによると、イムラル島での会談の結果によって、HDPがイムラル島訪問の可否も明らかにされるという。政府が選挙を理由にロードマップの日程表を変更することに対してイムラル島(オジャラン)が出す答えは、解決プロセスの将来も決定することになる。HDPのイムラル訪問団の1人ペルヴィン・ブルダン議員は、イムラル島で得られる合意について危機が生じるか生じないかはわからないとし、「今日(昨日=7日)までに我々の申し立てにまだ返答を得ていない」と話した。解決プロセスがイムラル島の態度に依存するか否かという問いに対してブルダン議員は、「プロセスは当初からイムラル島に依存している」と述べた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:35815 )