シリア:米政府は停戦を支持、シリア国内の「ダーイシュの成長」はアサド政権の責任と主張
2014年11月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■米政府は停戦を支持、シリア国内の「ダーイシュの成長」の責任はアサド大統領にあると主張

【ワシントン:アナトリア通信】

米政府はアレッポ(シリア北部)における休戦を支持すると表明し、「シリア国内のダーイシュの成長」を助長させているのは同国のバッシャール・アサド政権であると指摘した。

米国務省のジェニファー・サキ報道官は月曜(10日)、ワシントンで同省の記者団に対するブリーフィングにおいて、「われわれは、シリア国民の真の安寧をもたらすものとして、休戦を全面的に支持する。休戦が人道的諸原則の調整に資するものと考える」と述べた。

しかし、サキ報道官は同時に、「とはいえ遺憾ながら、ホムス(シリア中部)等の諸都市でわれわれが見たように、これまで現地で実現された休戦は、最も尊ばれる人道的実践に適合する真の恒久的な停戦というよりはむしろ、一方の降伏の上に成り立つ休戦に近いものだった」と発言した。

ステファン・デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使は日曜(9日)、アレッポをはじめとする諸地域での戦闘凍結、およびテロとの闘いと外国人戦闘員の地域への流入阻止に関連する安保理決議2170・2178の履行に向けた新たなイニシアチブを推進させた。

サキ報道官は、デ・ミストゥーラ特使の努力を米国は支持すると強調し、「われわれは人命救助のためのあらゆる努力を支持する。この点については、アサド政権の側にも方向転換が見られるが、われわれは同時にアサド政権が休戦までに行ってきたことも把握している」と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35841 )