シリア:米政府、空爆強化…「自由シリア軍」の訓練を準備
2014年11月14日付 al-Hayat 紙


■米政府、空爆強化…「自由シリア軍」の訓練を準備

【ワシントン:ジョイス・カラム;ベイルート、バグダード:本紙、AFP、ロイター、AP】

チャック・ヘーゲル米国防長官およびマーティン・デンプシー参謀総長は、「ダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆は、イラク国軍の軍事力増強と並行して強化する予定だ」と述べた。デンプシー参謀総長はまた、イラク政府が国家の統一という協議事項の調整に失敗した際には、米国政府は部族勢力の掌握および「ダーイシュ」と闘うための現地勢力の確立に向け、「代替案と地域の協力相手を模索すること」を余儀なくされるだろうと警告した。

同様に、ヘーゲル国防長官は議会公聴会において、シリアの穏健な反体制派(自由シリア軍)に訓練を施す準備が整ったと述べ、(結果が出るには)8~12カ月の時間が必要との見通しを述べた。同国防長官はまた、今現在、米政府にはシリア国内の政府または軍の協力者がいないことを述べ、こうした(協力者の)力を備えることは、「ダーイシュ」が存在する地域で同組織と闘うにあたり、米国に利益をもたらすだろうと述べた。さらに、同国防長官は「ダーイシュの進軍は停止した。米国および有志連合による空爆の助けを得たイラク国軍およびクルド人やその他部族民兵集団の存在により、いくつかの地域でダーイシュの撤退が確認された」と述べた。

ヘーゲル国防長官は、これらの攻撃は「イラク軍の強化ペースに合わせて強めていく」と述べた。しかし、デンプシー参謀総長はイラク政府に対し、「国家統一の協議事項がまとまらなかった場合、われわれは今一度計画を見直し、地域の他の協力相手を想定した方針に変更せざるを得なくなる」と警告した。また、同参謀総長は「イスラーム国」によって制圧された土地を奪還するには、イラク軍8万人の兵士が必要であると強調した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35867 )