カウンセラーや精神科医と偽り、女性らを騙して、薬の代わりに麻薬を被害者らに投与していた恐喝犯の男が、最後に食い物にしようとした人物の訴えによって逮捕された。
ジャーメ・ジャム紙の取材によると、少し前のこと、ある女性がホラーサーン・ラザヴィー州の道徳治安警察のもとを訪れ、ある男を恐喝の容疑で訴えた。
女性は取調官に対して、次のように述べた。
ある日、私は夫とのケンカが高じて、家出をし、数時間、通りをうろうろしていました。その後、家に戻ることに決め、通りでタクシーを待っていると、一台の車が私の前に止まりました。私はドライバーに目的地を伝え、車に乗り込みました。
帰路の途中、ドライバーは家庭カウンセリングや心理学の分野で活動していると自称し、もし望むのなら、生活上の問題の解決を手伝ってもいいと言ってきました。彼の話しっぷりはとても巧みで、私は彼の話をすっかり信用してしまいました。
若い女性は、恐喝犯の男のワナにどのように陥ってしまったのかについて、次のように付け加えた。
彼と出会ってから一週間後、彼が精神科医だということを信じて、この赤の他人の男の番号に電話をかけ、相談に行きたいのでオフィスの住所を教えてほしいと頼みました。約1時間後、私は街〔=マシュハド〕の南部地区にある彼のオフィスにたどり着きました。
そこは、精神科医が開いている診療所とは思えないような場所でした。若い男は、そこに引っ越してきたばかりだと言い張っていました。精神科医の男と二度にわたって面会した後、彼は自分で調合したという薬を私に処方しました。そして、この薬を服用すれば具合が良くなると言っていました。ところが、その薬を服用したところ、具合は悪化し、病院に行って入院するまでになってしまいました。
彼女は、次のように述べた。
〔精神科医を自称していた男とは異なる〕医師らに体を調べてもらったところ、私が服用していた薬は鬱病治療のためのものではなく、覚せい剤が含まれていると指摘されました。あの男が私を麻薬中毒に陥れるつもりだったとは信じられず、そのため私は彼のところに電話をして、私に対して行ったことに抗議しました。
ところが精神科医の男は、私が彼のオフィスを行き来し、彼から薬をもらっているときの私の様子を映像に撮った、もし150万トマーン〔※約5万円〕を渡さなければ、その映像を夫のところに送りつけると脅迫してきたのです。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:くにわけでら41 )
( 記事ID:35890 )