死刑囚最期の独占インタビュー―幼い娘への辛く隠された想いを語る(下)
2014年11月09日付 Iran 紙
「一時間の正義は60年間の礼拝よりもよい」と書かれてある。http://media.qudsonline.ir/Original/1393/08/17/IMG14460456.jpgより
私は娘と妻の権利を踏みにじってしまった。母親に対しても恥ずかしい思いだ。私たちは、貴金属店への窃盗を家族ぐるみで行っていた。彼らがどんな苦しみを経験しているか、神はご存知だろう。兄は誤った道に進み、死んだ。私は見ての通りであり、甥は今、刑務所の鉄格子の向こう側にいなければならない‥‥。
母には、愛していると言いたい。〔‥‥〕印刷工場で得ていた賃金や収入は、生活をするには十分なものだった。母は私のことを気にかけてくれたが、残念ながら私は道を踏み外してしまった。罪の結末とはこんなもの〔=死刑〕だろう。〔‥‥〕
全ての若者にお願いしたいことがある。それはよい終わり方をしてほしい、ということだ。若者たちは神に、よい終わり方を願うべきだ。〔‥‥〕神に誓って、ハラームな(禁じられた)ことは良い結果をもたらさない。道を踏み外した人間は、幸せにはなれない。若者たちに言いたい。自分を大事にしろ、自分たちが享受している自由な日々を大切にしろ、家族の期待の星となれ、と。〔‥‥〕わたしは他人に忠告できるような立場にはいない。若者たちに願うのは、自分自身のことをよく考えてほしい、家族に恥と苦痛をもたらさぬよう、神を頼みとしてほしい、ということだ。〔‥‥〕
強盗犯、処刑される
ナーデルに対する死刑判決はアーバーン月17日(西暦11月8日)の朝9時に、マシュハドのレサーラト広場で執行された。マシュハド検察のサーデギー検事は「ショック班」に次のように述べた
この死刑囚は、家族ぐるみで武装強盗事件を起こしていたギャングの一味であり、重大な暴力事件を全国で起こすなど、多くの前科を有し、〔婦女への〕暴行や金銭的・人的被害を伴った武装強盗を複数件、犯した。
サーデギー氏は続けて、
この死刑囚は、マシュハド、ニーシャーブール、ゴルガーン、ベヘシャフル、およびラームサルといった街で、その他のギャングのメンバーらと共謀して、31件の窃盗事件を起こし、〔市民の間に〕恐怖を引き起こして公共の秩序と安全を乱した。男はマシュハド警察の尽力によって、1389年(西暦2010/11年)に逮捕され、本日、ギャングの主要メンバーの一人に対する死刑判決が執行された。
と述べた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:KNKMZH )
( 記事ID:35912 )