コラム:アサド大統領のイメージ戦略
2014年11月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア:世俗的カリフとイスラーム的カリフと女性という武器のはざまで
【本紙】
アブー・バクル・バグダーディーが自らをムスリムのカリフとして宣言したとき、バッシャール・アサドは、危険が差し迫っていることを感じ取り、国内外において、バグダーディーとは異なり、あるいはその反対の性格を持つのだという、自身の「世俗的な」「カリフ像」を強化することに力を注ぎ始めた。
アサドは、技巧をこらして自身を売り込み、イメージの再建に取り組んだ。そして、そのためのキーポイントとして女性に関連するものに依存することにした。
最近の彼の流行は、「我が国のため」という題名の涙を誘う歌である。この歌は、スウェーデンに住んでいるリハーン、ファーヤー・ユーナーン姉妹が2003年に発表した歌である。
「我が国のため」は、2014年10月9日に「YouTube」上でビデオが公開された。次いで、アサドの同盟者であるミシェル・アウン氏が所有するOTVチャンネルにより特集され、10月11日には「アフバール」紙で特集された。さらに、10月11日と12日にはシリア国営のシリアテレビのサイトや「シリア衛星放送」、「シリアニュース」でも紹介された。こうして、姉妹の偉大な業績に称賛が集まった。そして「何気ない秘められた力」に焦点が当てられ、その何気ない力や自発的な考えからこの作品が生まれたとされた。リハーン氏は、「ニュースを見ているときに自然に考えが浮かんできました。私たちはそのニュースから大まかなアイディアを考え付き、人々や友人たちに勇気づけられて、音楽のプロとしてそれを形にしたのです。」と述べている。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:35963 )