■カイロで建物倒壊、18人死亡
【カイロ:本紙】
マタリーヤ地区(カイロ東部)で昨日(25日)未明、建物が倒壊し、住民18人が死亡、8人が負傷した。倒壊したのは8階建ての建物で、住民を下敷きにして全壊し、近隣の建物に亀裂を生じさせた。初期捜査によれば、今回の事件は「建物の所有者が上の二階部分を違法に建て増ししたせいである」と判断された。
カイロ市民保護総局のマムドゥーフ・アブドゥルカーディル局長は、(今回の事件について)死者数は18人、負傷者数は8人に上ると述べ、同局局員らは依然、瓦礫(がれき)の下敷きになった犠牲者の捜索と救助に尽力し続けていると指摘した。
多くのエジプトの都市では、建物が建築規準に違反して建てられており、古い建物はメンテナンス不足のため倒壊する危険がある。しかし、そこで暮らしている住民には、他の住居を得られないか、得られる住居が職場から遠いといった理由がある。
検察は、倒壊した建物に関する初期捜査によると、「二階部分に住む所有者が改築工事を行い、認可なしで上の二階部分を建て増ししたことが、建物の安全性に影響を及ぼした」ことが判明したと述べた。検察はまた、この住居の居住者数は30人に及ぶが、そのうち少なくとも7人の安否が不明のままであると述べた。
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( 翻訳者:井上紗耶加 )
( 記事ID:35977 )