イスタンブル・エンターテイメント・グループ(IEG)は、華麗なる世紀栄光展で強い印象を与えた。「予算800万TLの展示を輸出する」と話すIEGのケマル・ギュルカイナクCEOは、「2015年にチケット150万枚を発行する」と述べた。
トルコのショービジネス界における投資は急速に拡大している。外国人アーティストによるコンサートの数が増加する一方、劇場や美術館は新たに発展している市場として注目を集めている。これらのあらゆる分野を1つの屋根の元に集めるイスタンブル・エンターテイメント・グループ(IEG)は、予算800万TLの「華麗なる世紀栄光展」を、アブダビ、ドバイ、カタール、サウジアラビア、ロシア、カザフスタン、アゼルバイジャンに輸出する。IEGのケマル・ギュルカイナクCEOは、「我々はショービジネス界において様々な内容で牽引する。2015年に合計150万枚のチケットを発行する」と述べた。
■14ヶ月で完成
ケマル・ギュルカイナクCEOは、外国人旅行者も華麗なる世紀展に興味を示していると説明し、「イスタンブルのマスラク区のユニーク・ミュージアムで開催中の同展は、2,600平方メートルの開場に作られた。訪問者は、テレビドラマとしては初めてとなる、過去にタイタニックやスターウォーズ、ツタンカーメンについて行われた興味深く他に類を見ないリアルさを提供するテクニックに彩られた展示の中で、華麗なる世紀の魅惑の世界に足を踏み入れる。この展示は完成に14ヶ月を要し、舞台裏の大きな努力と試みで出発した。全ての像やマネキンのために850のアクセサリーと宝石が、5ヶ月ほどの期間をかけて作られた。展示のセットの製作には形鋼14トン、2,350枚の木材、様々な種類の集積材24立方メートルが使用された。」
■あらゆる人向けコンテンツを製作
ケマル・ギュルカイナクCEOは、次のように述べた。「イスタンブル子供劇場(ICT)、イスタンブル・エキシビションズ(IE)社とメディア・アンド・プロジェクト(MAP)社が共同で設立したIEGは、今日2歳から70歳までのあらゆる年齢層向けのコンテンツを製作している。トルコのショービジネスは不安定な構造で有名だ。我々の周囲で起こりうるあらゆる事件は真っ先にショービジネスに影響を与える。我々の行った事業は簡単なものではなかった。我々は3つの異なる分野にリスク分散を図っている。トルコで作られた製品を外国にも輸出している。」
■劇場の売上は5千万TL
IEGのヤルチュン・バルジュ理事長は、トルコにおける子供向け劇場の分野で重要な進展が起こっていると述べ、次のように話した。「今日劇場界は映画産業の10%ほどの売上を記録していると見ている。約5千万TLだ。しかし新たな構造や舞台によってこの数字は急速に成長している。国立劇場は別にする必要がある。国立劇場に関する状況はまた少し異なる。我々はトルコにおける子供のための劇場、すなわち家族の娯楽に対し、多くの投資を行っている。今年セゼン・アクスとともに行うミュージカルと、マダガスカル・プロジェクトへの関心が増すと考えている。」
■コンサート会場を見つけるのは困難
IEGのオルタウ・セリム・セファダ理事は、生演奏の音楽分野において起こっている進展について述べ、「もはや外国人アーティストはツアーを行う際イスタンブルにも立ち寄ることを望んでいる。周辺国から大いに要望されているからだ。この分野におけるトルコの最大の問題は、コンサート会場がないことだ。イスタンブルには現在イスタンブル工科大学(İTÜ)スタジアムしかない。現在あるスタジアムで我々がコンサートを行おうとしても、サッカークラブが許可しない。フィールドについて深刻な困難が伴うからだ。今年10月15日から11月29日の間に我々が行ったグッド・ミュージック・イン・タウン・コンサートは大きな反響を得た」と述べた
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:36037 )