シリア:対トルコ国境地域で反体制派に「安全保障地帯」設置
2014年12月02日付 al-Hayat 紙


■対トルコ国境地域で反体制派に「安全保障地帯」設置

【ワシントン:ジョイス・カラム;モスクワ、ロンドン:本紙】

シリア政府軍と反体制派諸集団はさまざまな戦線で衝突を継続、米国の情報によると、同国とトルコの間で穏健な反体制派の戦闘員に訓練を施し、シリア国内で「安全保障地帯」を設置してこれを反体制派に提供する合意が急遽形成されつつある。また、同合意が形成されれば、トルコは米国に対し、シリア国内の「イスラーム国」(ダーイシュ、IS)の拠点を攻撃するためにトルコ軍基地を使用することを許可することになる。

一方、シリアの反体制派情報筋はモスクワで本紙に対し、数日前に行われたロシアのウラディーミル・プーチン大統領とシリアのワリード・ムアッリム外相との会談に言及し、同会談で話された中で最も重要な点は、プーチン大統領とバッシャール・アサド大統領との間で会談を設けるという話が出たことだと述べた。

同情報筋は、この提案がワリード・ムアッリム外相の側から提示されたのか、ウラディーミル・プーチン大統領の側から提示されたのかは明らかにしなかった。モスクワでは、アラブ外交陣営がこの数日、アサド大統領とプーチン大統領の会談の話に言及したが、この件に関してはロシア政府の側から一切コメントがなかった。本紙がロシア外交官に尋ねたところ、ロシア外務省は「この話について一切知らされていないし、そのような噂話には通常コメントしない」と返答した。

会談後、ロシア大統領府は短い声明を発表したが、両国の代表は「二国間関係」について協議したとだけ述べ、その他の詳細については明らかにしなかった。そのため、非公開で行われたこの会議で何が話されたのかという点については、さまざまな憶測が飛び交うこととなった。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:36057 )