コラム:イランがイラクのイスラーム国に対して空爆
2014年12月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イランのダーイシュ(イスラーム国)空爆…新たな地域体制
【社説】
米国防総省(ペンタゴン)は、イランの戦闘機がここ数日間、イラク東部において「ダーイシュ」(イスラーム国)に対する空爆を実施したと明らかにした。テヘラン当局はこのことを確認しておらず、公式には否定している。
しかし、ペンタゴンの報道官は、「イランと協調して行動することはないという原則に基づく我々の政策に何ら変わりはない」と述べた。一方、アメリカのジョン・ケリー国務長官は、昨日、イランがイラクに更なる空爆を行うよう暗に働きかけ、イランによるイラクの「ダーイシュ」に対するあらゆる軍事攻撃は、「好ましい」ものになるだろうと述べた。
両者間に「諜報活動にかかわる協調」が存在するかどうかは別として、イランが直接参加することになれば、それは対ダーイシュ戦争における重要な転換点となる。複数の情勢分析家は、ダーイシュはイラクにおける支配地域を徐々に失い始めていると見ており、有志連合による1,000近い空爆を受けて以降は、シリアにおいてももはや進軍できていない。同連合は、昨日水曜日(3日)、ブリュッセルでの会合の後、イラクとシリアにおいてダーイシュの「進軍は止まった」とする声明を発表した。
ここで、ケリー国務長官自身が声明の中で「数年間続く」と予想したこの戦争を再形成する主要なプレイヤー要因について(考えるため)立ち止まらなければならない。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36086 )