■ヨルダン国王:空爆のみで「ダーイシュ」は撲滅されない
【ベイルート:本紙】
ヨルダン国王アブドゥッラー2世は「イスラーム国」(ダーイシュ)が国際的脅威になっていると見なした。そして、多くがイラクとシリアにおいて「イスラーム国」と対処することが優先事項だと考えているにも関わらず、実際はシナイ半島やリビア、ソマリア、マリ、ナイジェリアの状況に注目する必要性があると考えている。国王はまた、いかなる名称を持とうが「イスラーム国」の思想に賛同する全てのテロ組織に対処するための統合的戦略を提示する必要性を強調した。
同国王は、米国のテレビ局「PBS」が土曜日に放送したジャーナリスト、チャーリー・ローズとのインタビューにおいて、シリアの「ダーイシュ」に対する「有志連合」による空爆の実施は非常に重要だが、空爆のみで「ダーイシュ」を打倒することはできないだろうと述べた。国王はまた、基本的な役割は現地住民たち自身にあるとみなした。同国王は、シリア人とイラク人自身が問題を解決するべきだという考えを述べ、「ダーイシュ」との戦闘のために自国陸軍を派遣することを否定した。
同国王は、シリアの状況は政府との接触がなされているイラクのそれとやや異なると見なした。そして、シリアでは武器や装備でクルド人を支援し、イラク西部のスンナ派部族との良好な関係の保持の必要性を強調した。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:36117 )