火傷の運命を見つめる不安な眼差:元夫に酸をかけられた母娘の物語(6)
2014年11月25日付 Iran 紙

司法判断に抗議

 レイラーと母親は、この判決は酸をかけた婿への刑罰にすぎず、〔被害者支援の点から十分でないとして〕判決に抗議してきたと述べている。

 若い女性は「ショック」班に、次のように述べている。

心理的・精神的観点から、何らの損害賠償も為されていません。〔充分な〕お金がないので、私はいまだに耳たぶやその他の部分を治療できずにいます。この程度の賠償金では、火傷箇所のほんの一部でさえも〔満足に〕治療できません。

 レイラーは次のように付け加えた。

お分かりでしょう、私には夜も昼もないのです。私の人生は台無しになってしまったのです。私の唯一の喜びは、アリーが刑に服し、治療費に充てるための賠償金を受けとることだけでした。ところが残念なことに、この判決では私だけでなく母に対しても、〔充分な〕治療をすることは不可能でしょう。命が尽きるまで、この損害と付き合って生きていかなければならないことは、私も理解しています。ところが、アリーに対する司法の対応は余りにも単純かつ軽微なものだったせいで、彼はいまだに私を脅迫してくるのです。私の命が危険に晒されているのです。この判決は、あの酸かけ魔に対する教訓とはなり得ないものなのです。

 女性は震える声で、

私は社会から追い出されてしまいました。こうしたことは〔判決では〕まったく考慮されていません。酸かけ事件の犠牲者がどんな状況に置かれているのか、言い表わすことは誰にもできません。ときには死んでしまいたいと思うこともあります。この判決によって、私の希望は今や、すべて吹き飛んでしまいました。

 と訴えた。

 この取材によると、酸かけ犯の男に対する量刑に、母娘が不服申し立てを行ったことから、本件はテヘラン州控訴審裁判所で審理される見込みだ。

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( 翻訳者:STKN )
( 記事ID:36138 )