ハーメネイー最高指導者「核交渉が不調に終わったときに害を被るのはアメリカ」(4)
2014年11月29日付 Jam-e Jam 紙
■ 抵抗経済こそ我が国の抱える問題を解決する道
革命最高指導者はその上で、「しかしアメリカとは異なり、もし交渉が合意に至らなくとも、われわれにとって天地がひっくり返るようなことにはならない。なぜなら、われわれには抵抗経済という名の解決方法があるからだ」と付け加えた。
同師は、抵抗経済は短期的に敵からの打撃を緩和させることになるとした上で、「識者も指摘するように、この考え方は中長期的には、イラン国民の偉大なる運動を最高潮に高めるであろう」と述べた。
同師は、交渉延長〔が決まった〕後のアメリカの一部当局者の発言を批判し、「彼らは、イランは国際社会の信頼を引きつけるべきだなどと言っている。この主張には、二つの点で完璧な誤りがある」と語った。
同師は次のように述べた。
第一に、これらの限られた数の国が、自分のことを国際社会と呼んでいるにすぎないということである。実際、非同盟運動の約150の加盟国と、人類社会に生きる数十億人もの人たちが、事実上、国際社会からは排除されているのだ。
革命最高指導者はさらに、次のように強調した。
第二に、アメリカを信頼する必要など、われわれにはまったくなく、またアメリカの信頼を引きつけることも欲してはいない。なぜならば、われわれにとって重要ではないからだ。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はその上で、「彼らは抑圧者である。われわれは抑圧者たちと親しく付き合おうとは思わない」と言明した。
同師は核交渉が行われている傍らで、アメリカ当局がイスラエルの安全を確保する必要性について述べたことに触れ、「核合意が実現されようとされまいと、イスラエルの安全は日に日に失われて行くだろうということを、知るべきだ」と強調した。
同師はこのことについてさらに、「もちろん、米当局の姿勢はこうした発言でも誠実なものとはいえない。なぜなら、アメリカの政府関係者たちが求めているのは、実際には彼ら自身の個人的な利益と安全であって、イスラエルの安全ではないからだ」と付け加え、さらに
アメリカ当局の真の狙いは、シオニスト資本家たちの世界的ネットワークを満足した状態に保つことである。というのも、彼ら〔=アメリカの政治家〕に賄賂を送り、金と地位を与えてくれるのは、このネットワークだからだ。もし不興を買えば、彼らは脅迫され、恥をかかされ、さらには暗殺されてしまうことだってあるのだ。
と指摘した。
■ イランは過剰な要求には抵抗する
同師はイランの責任者たちの国民に対する誠実さに触れ、高圧的な要求に対するイラン人の国民的抵抗を指摘した上で、「もし交渉で合理的な主張が出され、公正で合理的な取り決めがなされたならば、われわれはそれを受け入れる。しかしイランはてっぺんからつま先まで、一般の人々から国の責任者まで、過剰な要求には抵抗することになろう」と付け加えた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:ヒュドルホ・アンスロポス )
( 記事ID:36166 )