ザリーフ外相に対する国会質問、当面なしに
2014年12月01日付 Jam-e Jam 紙

 昨日の国会公開会議で審議される予定だったモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相に対する国会質問(100名の議員が署名)は、当面のところ行われず、別の時期に延期されることとなった。

※訳注:「質問」は憲法第88条にもとづき、国会が大統領や大臣に対して、職務上の疑問を投げかけ、回答を求める行為のこと。国会の大統領および大臣に対する監督機能の一つをなし、この質問への大統領・大臣の回答に議員らが納得しなかった場合は、大統領・大臣を弾劾し、罷免することもできる(大統領の場合は最高指導者に罷免を勧告する)。

 国会運営委員の一人であるザルガーム・サーデギー氏はイラン国営通信とのインタビューの中で、さらに「外相と、質問の起草者の一人であるジャヴァード・キャリーミー=ゴッドゥースィー議員(マシュハド選出)との間で交わされた合意により、ザリーフ氏は別の機会に国会に出席〔して、議員らの質問に応じる〕こととなった。時期は未定だ」と付け加えた。

 これに先立ち、ザリーフ外相への質問が〔国会内で〕提起されたことについて明らかにしていたキャリーミー=ゴッドゥースィー議員は昨日、記者団の前で、

外務大臣が土曜日に国会の非公開会議に出席したことから、アリー・ラーリージャーニー〔国会議長〕と国会運営委員会の委員らは、彼が二日連続で国会に来ることに難色を示した。こうしたことから、来週の火曜日(アーザル月18日〔12月9日〕)に、外務大臣への議員たちの質問が議題に上ることとなった。ところが、来週はテヘランで『暴力撲滅』会議が行われることから、ザリーフは来週国会に来ることができない〔ことが分かったので、外相への質問は再度延期となった〕。

 と述べた。

 同氏はさらに、「こうしたことから、国会が2週間後に公開会議を開くことになれば、〔外務大臣への〕質問は2週間後に公開会議場で行われることになろう。しかし、議員たちの〔地元〕選挙区への視察のために国会が休会になれば、この質問は国会に議員らが戻った後の最初の週に行われることとなるだろう」と付け加えた。

 同氏はその上で、質問そのものが議題から外れたとの内容の一部報道を否定し、「この質問が議題から外れることは、決してない」と述べた。

Tweet
シェア


関連記事(ヴェラーヤティー「最高指導者が核交渉を認めた以上、交渉への反対があってはならない」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:クレド・クイア・アブスルドゥム )
( 記事ID:36179 )