■ヨーロッパの転換に、イスラエルが衝撃
【ラーマッラー、ナザレ、ガザ、ニューヨーク:本紙】
イスラエルは、自国を窮地に追い込み、打撃を与えた「国際政治の津波」を受けて、ヨーロッパに対する激しい攻撃を開始した。政界は、この津波のようなうねりをパレスチナ・イスラエルの「抗争に対するヨーロッパの立場の転換」を反映している、とみなした。
外交関係筋が「暗黒の水曜日」と形容する日に、欧州議会とルクセンブルクの国会がパレスチナ国家を承認し、それと並行して、欧州司法裁判所の判決でテロ組織のリストから「ハマース」が削除された。また「ジュネーブ諸条約の署名国会議」ではイスラエルに、西岸地区とガザ地区における人権の尊重を求めた。一方で、パレスチナ人たちは安全保障理事会に、占領の終結と、2年以内のパレスチナ人国家樹立の決議草案を提出した。
当局はこの進展を歓迎し、「ファタハ」中央委員会のメンバーで国際関係局長であるナビール・シャアスは「欧州議会の決定は『歴史的な』ものであり、『パレスチナ問題に対してヨーロッパで起こった変化の度合いを表す』」と述べた。同様に、「ハマース」はテロリストのリストから抹消されたことを歓迎し、そのことを「歴史的な誤りの訂正」であり、イスラエルにとっての「大きな痛手」であると見なした。
一方ネタニヤフ首相は、ホロコーストの話を持ち出して、欧州議会とルクセンブルク国会を「ヨーロッパのへつらい」と批判した。また、彼はEUに「ハマース」を「直ちに」テロ組織のリストに再度記載するよう求めた。
(後略)
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( 翻訳者:福島大智 )
( 記事ID:36252 )