トルコ労働組合連合の飢餓と貧困ライン調査によれば、12月の4人家族の飢餓ラインは1232リラ、貧困ラインは4014リラであった。
トルコ労働組合連合の調査では、12月の4人家族の飢餓ラインは1232リラ、貧困ラインは4014リラと概算された。労働者の生活状態を可視化し、基本生活必需品の価格変動が家庭予算へ及ぼす影響を明らかにする目的で毎月行われている、「飢餓と貧困ライン」調査の12月の結果がトルコ労働組合連合により公開された。これによると、4人家族が健康的でバランスが取れ、十分な食事をとるために必要な食糧消費の合計(飢餓ライン)が1232リラ35クルシュ、衣食住(家賃・電気・水道・燃料)、通信、教育、健康などの必需品のために不可欠なその他の出費の合計(貧困ライン)については4014リラであることが明らかにされた。
■一人暮らしの出費はどのくらいか
一人暮らしの出費も12月の見積もりによって1457リラ81クルシュと概算された。調査によれば一人の労働者が自身のためだけに必要な食糧消費の合計が前年比で44リラ、生活必需品のための出費の合計については267リラ増加した。アンカラで暮らす4人家族が“食”のために必要な最低限の出費の合計は前月比0.61%の割合で増加を見せた。昨年の同月に比べ増加割合は13.94%であった。食糧のインフレは12か月の見積もりでもって増加率は13.94%であり、年間平均増加率については14.08%であると算出された。
■牛乳と乳製品における値上げが見込まれる
食糧消費の調査に基礎となる食糧分類ごとの食品価格についてみると、12月に次のようにいうことができる。「牛乳では、多くの会社が値上げをしたが、実際には、値上げ前の価格を「特価」として張り付けて販売するという、奇妙なことが行われた。
ヨーグルト・チーズ群においても価格の変動があった。今後はこの食品群において“先送りされていた”値上げが見込まれる。肉類の価格に変動が無い一方で鶏肉の価格が多少下降した。魚介価格は、平均価格が上昇した。野菜と果物は今月のキロ当たりの価格が平均して3リラ20クルシュと算出された。今月、野菜群の価格は僅かではあるが、値下がりした。この価格の伸びにおいてはカリフラワー、西洋セロリ、レモン、韮のような生産物の影響があった。しかし、きゅうり、トマト、緑ししとう、なす、かぼちゃのような生産物の価格高騰が注意を引いた。バターは留まり、マーガリンの価格は上昇した。今月オリーブオイルとひまわり油の価格においても、上昇が確認された。黒オリーブの価格が変動しなかった一方で緑オリーブの価格は下降した。」と。
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( 翻訳者:進藤鮎花 )
( 記事ID:36335 )