ルーブル下落の影響はパンにも
2014年12月28日付 Hurriyet 紙


ロシアが国内供給保護のため、穀物輸出を制限すると発表し、トルコでパンの価格が上昇するのではとの不安を生み出している。トルコ・パン生産者連盟のハリル・イブラヒム・バルジュ会長はトルコ国内で小麦生産が2014年、昨年比13.8%減少し1900万トンとなったことに注目した。専門家らはこの状況にもかかわらず、毎日490万個のパンが廃棄されていることを指摘し、節約を提案した。

この栽培期の干ばつにより穀物生産が減少した年の末に、ロシアが穀物輸出の縮小を発表したことは人々の目を再びパンへと向けた。トルコの食卓には欠かせないパンの無駄な消費を止めることが求められている。
ヤシャル大学職業高等学校農業技術プログラム責任者であるエイレム・エズギ・ファドゥルオール博士は、パンが家庭で廃棄される最大の要因には、(パンが)家庭で必要以上に買われていること、正しく保存されていないこと、品質が低下していることがあげられると話し、パンの浪費を防ぐための簡単な解決策を示した。
ファドゥルオール博士は「毎日同じ量のパンを買うのではなく、あなたが作る料理の種類を考えて買うこと。パン屋で買い物するときは、空腹で買ってはならない。パンの匂いと空腹に負けて必要以上に買ってしまう可能性がある。またパンはそのままではなく、袋に入れて保存し、薄く切り分けて使い なさい。団体で食事が行われる場所でパンの浪費をなくすためには、パンは薄く切り分けた状態か、小さなパンとして提供されなければならず、セルフサービス・カウンターでは料理の後に配置されるべきだ」と話した。

農産物公社(TMO)のイズミル担当関係者は、最近の輸入データによればイズミル港から20万トンのパン用小麦の輸入が行われていることを明らかにし、エーゲやイズミルでに今ある在庫がこの冬の数か月の需要を満たすのに十分であることを強調した。関係者はパンの価格については短期間でいかなるかたちであれ上昇することは予想していないが、中期的には成り行き次第で、状況は変わり得ると述べ、ロシア市場以外の国からも穀物輸入を行う可能性があると話した。

イズミルパン生産者会議所のフィクリ・スルトゥ会長はこの状況にも関わらず、パンの価格が短期間で値上げされることは検討されていないと述べた。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:36371 )