■エジプト：見えず、聞こえず、話せずの少年8歳が水泳大会で金メダル

【アフマド・アーミル・アブドゥッラー】

世界的な著作家、ヘレンケラーを知らない者がいようか。目が見えず、耳が聞こえず、話すこともできない彼女の障害への挑戦は世界を驚かせた。では、エジプトの例を見てみよう。ムハンマド・ムハンマド・ハサンは８歳の少年である。彼は国内の二つの水泳大会で優勝し、観客を魅了、喜びで飛跳ねさせた。彼は見ることも、聞くことも、話すこともできないのである。

しかし、全能なる主は、彼に感覚という恵みを授け、家族や水泳コーチはその才能を、対戦相手に勝利するため発展、強化させた。家族がどのように彼の水泳の才能を見いだしたか、コーチが彼とどのように練習したかについては後述する。

ムハンマドの母親、ヒンド・マフムードは次のように述べた。2006年8月、私は神からムハンマドとその双子の兄弟を授かった。生後7ヶ月の時点で、双子の兄弟に異常は無かったが、ムハンマドは39日間NICU（新生児集中治療室）に入り、その後、私は、彼の目の前で動かした手の動きに彼が反応しないことに気付いた。そこで私は網膜の専門医に依頼し、精密検査とX線によって、彼が線維症と網膜剥離であることが判明した。原因は、人工呼吸器からの酸素量の増加であり、それは脳には何も影響を与えなかったが、聴覚と視覚の神経に影響を与えた。

（後略）

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（ 翻訳者:立松恵 ）
（ 記事ID:36378 )