サウジアラビア:アバーヤとヴェールがアナウンサーの「制服」に
2015年01月01日付 al-Hayat 紙
■サウジアラビア:諮問評議会での論争を経て、今日からアバーヤとヴェールが女性アナウンサーの「制服」に
【リヤド:ハーリド・アムリー】
「ラジオ・テレビ協会」は、一昨日(12月30日)と昨日、サウジの女性テレビアナウンサーの「民族衣装」の決定に誰が責任を負うかについて、シューラー評議会において激しく議論が交わされることを見越した。そして女性アナウンサーの「民族衣装」を「アバーヤとヴェール」と定める決定が発表され、今日(木曜日)から報道局で適用されることが決定した。女性アナウンサーは青い線が特徴的なアバーヤとヴェール姿で登場する予定だ。
同協会は、諮問評議会のドームの下で、「視聴覚メディア委員会」と「ラジオ・テレビ協会」のどちらが女性アナウンサーの制服決定の責任者となるかについて、最も激しい議論が交わされるなか、同決定を発表した。こうしてサウジの放送局の女性アナウンサーは、今日から徐々に、各局で、黒い「アバーヤとヴェール」という制服姿で登場する予定だ。アバーヤの頭頂部のラインの色が、各局を特徴づけるものになる。
ラジオ・テレビ協会の公式スポークスマンであるサーリフ・ムギーリース氏は本紙に対し、諮問評議会で選択された女性アナウンサーの服装のデザインは協会(の提案)とは何ら関係ないと述べた。彼は、女性アナウンサーの制服を統一するという考えは長いあいだ取り組まれ、協会に示された多くのモデルの中からひとつが選ばれたことを指摘した。そして、サウジの全放送局の女性アナウンサーを対象とする計画の存在を強調し、「黒が一般的な色となる予定だが、局を選別するために女性アナウンサーのアバーヤには別の色の導入も予定されている」とし、さらに「全ての局に個別の色が割り当てられ、その着用が女性アナウンサー全員に義務付けられる」と付け加えた。
さらに、諮問評議会のメディア委員会のラーシド・カスィーリー前委員長は、シューラー評議会におけるサアド・バーズィイー評議会議員の発言に反論し、女性アナウンサーの制服に関して次のように述べた。「バーズィイー議員は視聴覚メディアの規則を読んだそうだが、それは女性アナウンサーに民族的かつ合法的な服の着用を義務付ける勧告を含んでいる。その勧告は明確な形ではないが、もし規則案がラジオ・テレビ協会の設立前に定められていれば、その中で認められていたことを指摘するものである」。また「規則とは、認可を制御するもので、認可は規則と内規の目的に従うものである」と付け加え、内規はメディア(全般)にかかわる政策と(国家)統治の原則とに一致するものだと言及した。
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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:36391 )