世界のヘーゼルナッツ生産の約75%を担うトルコが昨年、110か国への輸出により23億1400万ドルの外貨収入を得ていることが明らかとなった。
黒海ヘーゼルナッツ加工品・輸出組合とトルコ・ヘーゼルナッツ・プロモーション・グループのエディプ・セヴィンチ会長は2014年1月1日から12月31日まででトルコが110か国に25万2528トンの加工済みヘーゼルナッツを輸出したと発表した。また同会長は12か月間輸出された25万2528トンに対する23億1400万ドルの外貨収入により、ここ一年で史上最高記録に達し、トルコが世界のヘーゼルナッツ生産と輸出の大部分を担っていることを明らかにし、「今年ヘーゼルナッツで得られた外貨収入はトルコ共和国史上最高記録となった。ここにはトルコのヘーゼルナッツ輸出業者の大きな成功がみられる」と述べた。セヴィンチ会長はトルコの2023年輸出目標を考える上で、満足いく数字となったことを強調し、「我々にとってこの数字は極めて喜ばしいものである。ここで重要なのは輸入なしで完全に国内で自給したこと、さらに国内資源を用いて行われた輸出だということである。」
■「輸出には十分なヘーゼルナッツがある」
セヴィンチ会長は、2014年のデータは「ヘーゼルナッツにより混乱の様相を呈するだろう」との噂が現実とならなかったと述べ、以下のように話した。「収穫期の間、常に悲観的な言及がなされ、懸念が高まっていた。トルコは輸出をし、国内企業者はヘーゼルナッツを手にできないと噂されていた。さらにヘーゼルナッツにより、一種の混乱がもたらされるだろうと言われていた。当初からトルコで十分なヘーゼルナッツがあること、輸出も問題なく続けられると言っていたのだが。今日、すべての人が事実を目の当たりにした。市場は需要と供給のバランスで成り立っている。輸出業者にとって十分なヘーゼルナッツが存在している。自由市場が継続するかぎり、ことはこのように推移するだろう。」また同会長は「私は、政府が今日まで続けてきた手法や下した決定の中から、自由市場体制を継続させることに関して強力な合図を受け取った。このように続く限り、すべて平常通り進んでいくだろう」と語った。
セヴィンチ会長は、今年の展望について、ヘーゼルナッツ輸出が約28億ドルの外貨収入となると予想され、新しい記録を塗り替えるだろうとの見解を示した。また国内で冷害により生産が減少し、これに伴って輸出価格にも影響が出ることにも言及。2015年、収穫量の減少が予想される一方、外貨収入は顔をほころばせるよう な結果となるだろうと付け加えた。トルコは2013年、105か国に約27万5000トンの加工済みヘーゼルナッツを輸出、17億6000万ドルの収入を 得た。
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:36420 )