リュトフィ・エルヴァン運輸・海運・通信相は、「メディア王」ルパート・マードック氏の、風刺新聞「シャルリー・エブド」の本社への襲撃事件に関するツイートについて、「これを投稿した人物は病的な精神状態であるに違いない」と発言した。
大臣は、「我々が公正発展党として、トルコとして、これまでテロに対し毅然とした態度を示してきたように、ヨーロッパ、世界各国もテロに対して断固立ち向かわなければならない。いま、これらの国々は我々に対する理解をより深めたことだろうと思う」と述べた。
フランスの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」の襲撃事件について、メディア王ルパート・マードック氏が投稿したツイートに対しては、「これを投稿した人物は病的な精神状態であるに違いない。このような精神は、フランスの襲撃事件を起こした精神と同じくらい危険なものだ」と語った。
公正発展党(AKP)のウスパルタ県支部の第5回定例総会には、トルコ大国民議会のアイシェヌル・バフチェカプル副議長、リュトフィ・エルヴァン運輸・海運・通信相、メフディ・エケル食糧・農業・畜産相、ヴェイセル・エルオール森林・治水相、スレイマン・ソイルAKP副党首が参加。ウシュクケント運動広場で行われ、AKPに入党するウスパルタ県の音楽家、ハリル・バシュカル氏がミニコンサートを開いた。その後、アイシェヌル・バフチェカプル副議長、スレイマン・ソイルAKP副党首はバシュカル氏に党バッジをつけた。
■エケル食糧・農業・畜産相、新憲法を強調
講演でメフディ・エケル食糧・農業・畜産相は、公正発展党とともにトルコの多くの問題を解決したと演説した。最重要テーマの一つが、トルコが民主的な文民憲法を定めるであると述べ、「2015年6月に国民から受けるだろう支持により、民主的な新たな憲法が作られ、今後より民主的で、より文民的な統制がうまれるだろう。そのため6月の選挙はとても重要だ」と語った。
■「2015年は飛躍の年となることを宣言する」
エケル食糧・農業・畜産相に続いて演壇に登ったヴェイセル・エルオール森林・治水相は、大統領選挙後、初めに結果を確認した県がウスパルタ県であったことを述べた。同相は6月に行われる国会議員選挙がトルコにとって非常に重要であることを強調し、「ウスパルタ県で(当選結果を)4-0とすることをあなた方は約束して下さるだろうか。ウスパルタ県にこれがふさわしいからだ。政権時代、ウスパルタ県に大規模な投資が行われた。2015年、我々はウスパルタ県に嵐を巻き起こし、2015年はトルコにおける飛躍の年となることを宣言する」と話した。
■我々はこれを憎悪し非難する
リュトフィ・エルヴァン運輸・海運・通信相も、集会で以下のように述べた。
「我々の文明は、中心に人間がいる素晴らしい文明だ。我々にとって一番重要なことは人間だ。我々の文明においては多くの成句があるが、そのうちのひとつが「人を生かすことによって国家が繁栄する」という理解だ。我々の文明には平和がある。だが残念なことに真っ暗な力と周辺勢力が配置した狙撃兵や、やはり暗黒周辺勢力のシナリオの実行者、そしてテロリストらは人間と人間性に対して罪を犯した。そして今もそれを続けている。我々はこれを憎悪し、非難している。しかし誰もこのテロリストの活動、この企てをイスラム教や預言者と結び付けないように。我々の宗教は平和と寛容の宗教だ。宗教や預言者と関連付けようとする者たちをも私は憎悪し、批判する。トルコはテロから多くの被害を受けた。本日、ヨーロッパでテロを起こしている者たちを憎悪し非難したように、我々はその国での現在の状況をよく理解できる。なぜなら、我々は長年に渡ってこれを経験してきたからだ。よって、我々はこう呼びかける。我々公正発展党が、トルコが、テロに対して毅然とした態度を示してきたように、ヨーロッパも、世界各国もテロに対して堅固な態度をとるべきだ。現在、それらの国が我々に対する理解を深めていると認識している」
■エルヴァン運輸・海運・通信相の「メディア王」に対する反感
リュトフィ・エルヴァン大臣はウスパルタ県での党集会後、記者らの質問に対し、世界的に有名な「メディア王」ルパート・マードック氏によるツイッターでの発言について話した。同相はこのツイートを投稿した人物は正常ではない精神の持ち主だとし、「報道顧問官から初めて聞いた。『イスラム教徒の大多数は平和的かもしれない。しかし中で成長する聖戦者の癌を認め、これを取り除くまで彼らにも責任があるとするべきだ』とツイートしたらしい。これを投稿した人物は病的な精神状態に違いない。これは、フランスでの襲撃を起こした考えと同じくらい危険な考えだ。イスラムは平和と友好の宗教だ。この人物は直ちに全イスラム世界、そしてイスラム教徒らに謝罪すべきだ」と話した。
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:36504 )