サイード・アヴハディー巡礼参詣庁長官はイラン紙の取材に対し、今年の巡礼者数が昨年に比べて三倍に増加したことに触れ、以下のように述べた。「目下のところ、我々はアルバイーンの巡礼者たちがイラクから帰還する直前の状況にいる。というのも一部のマルジャエ・タグリード(信従の源泉:シーア派の「宗教的な最高指導者」を指す言葉。シーア派の国民が一定数居住する国において通例複数人存在する。)のファトワー(教令)に基づき、昨日から数多くの巡礼者が国に向かっており、彼らの帰国に必要な手配や便宜を図るために行政担当者と案内担当者たちが必要な手筈を整えている。同胞たちが国境に問い合わせずに済むよう、忍耐強く粛々と帰国できるようにと。」
巡礼参詣庁長官は、アルバイーンの崇高なるカルバラー聖地巡礼参加申請者に対して、いかなることがあっても再度イラク国境方面へ向かわないように要請し、メフラーン、シャラムチェ、チァザーベの国境にいる巡礼者の帰還のために必要となる対策や便宜を図るよう指示している。またアヴハディー長官によれば「巡礼者の帰還のために、4500台ものバスが国境や主要都市に手配されている。どの国境においても巡礼者の帰還により交通量は三倍に達することから、彼らに交通の便宜を図るべきである。」とのことである。更に同氏は「現在、メフラーンの国境は激しい交通渋滞のため閉鎖されており、シャラムチェとチァザーベの国境もまた大幅な交通渋滞に直面している。」と述べた。
巡礼参詣庁長官は、各国境に巡礼者が殺到したために必要なサービスを供給することが困難になっているとし「イラクの査証のことを考慮すれば、巡礼者は五日間の内に、最長でサファル月末日(西暦の12月22日)までに帰途につくことが可能だ。」と述べた。
彼はまた次のように述べた。「アルバイーン管理当局の承認事項に基づくと、警察は国境警備の簡略化、道路整備・輸送管理機構(道路・都市開発省管轄)は巡礼者の移送、石油省と石油製品供給公社は自家用車で向かった巡礼者への燃料供給、イラン赤新月社と健康省は医療サービス、巡礼参詣庁とバスィージ(半官半民の志願兵組織)のラーヒヤーネ・ヌール中央本部はホッラムシャフルとシャラムチェの国境の3万5千人の巡礼者とチァザーベとチァザーベ殉教者記念碑の2万5千人、メフラーンの3万人の宿の用意を各々担っている。」同氏は強調した。「イラク国内でも激しい交通渋滞によって対応に遅れが出ており、巡礼者たちが帰国できない原因となっている。」
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( 翻訳者:Sa'lab )
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