作家ヤシャル・ケマル、危篤
2015年01月15日付 Hurriyet 紙


トルコ文学の伝説的作家ヤシャル・ケマルは、体調不良となり病院へ運ばれた。最初の会見でケマルが呼吸器につながれていること、ま た24時間看護を受けることが述べられた。メフメト・アキフ・カナン医師が行った最初の会見では、「残念ながら現在生命の危険があります」と話した。

92歳のヤシャル・ケマルは、お昼頃呼吸困難および心拍の乱れのためにイスタンブル大学医学部に運ばれた。ヤシャル・ケマルは呼吸を補助する必要があったため人工呼吸器につながった状態であり、眠らされていることが明らかにされた。

■医師からの最初の会見

イスタンブル大学イスタンブル医学部主任メフメト・アクフ・カラン医師が行った最初の会見では、「呼吸困難があります。呼吸器につながれています。集中治療下に置かれています。現在経過は良好です。しかし何が起こるかわかりません。経過を見守っています。肺炎があるように見られます。治療によい結果を生むことを祈っています。待っている状態です。24時間看護します」と述べた。

■「残念ながら生命の危機がある」

病院で行われた記者会見でヤシャル・ケマルの健康状態に関する情報を与えたカナン医師は、ヤシャル・ケマルが1月9日よりほかの病院で治療を受けていたと述べ、昨日昼からこちらの病院へ運ばれたと話した。

主任は、「ヤシャル・ケマル氏は、午後から呼吸困難、肺感染と心拍の乱れという訴えにより集中治療体制で治療下に置かれた。意識がなく、呼吸困難であるため呼吸器につながれ呼吸を補助する治療が行われています。肺の感染のためにほかの治療も行われています。老齢かつ慢性的な病気があるため、そしてこの治 療は複数の理由が関係しているため緊密に観察する必要があります。深刻な病気の様相を呈しています。しかし適切な治療の下で、一刻も早く前向きな反応が見られることを望んでいます。残念ながら現在生命の危険があります。5日間ほかの病院で治療を受けていました。その病院では適切な治療が行われたそうです。この病気はもちろん簡単な病気ではありません。現在呼吸器につながっています」と述べた。

新聞記者のシェイフムス・ディケンは、ヤシャル・ケマルが一週間と十日以来病気であり、今日昼ごろ病院へ運ばれたと述べた。ディケン記者は、ヤシャル・ケマ ルの妻アイシェ・セミハ・ババンと電話で話したこと、巨匠作家の容体が深刻であるという情報を得たと話した、アフメト・ダヴトオール首相も有名作家の妻に電話し、「お大事に」と伝えたと話した。

ノーベル文学賞候補に挙げられた最初のトルコ人作家であるヤシャル・ケマルは、「インジェ・メメドInce Memed」をはじめ、「地は鉄、天は銅Yer Demir Gök Bakır」, 「蛇を殺せばYılanı Öldürseler」, 「丘のザクロの木Hüyükteki Nar Ağacı」, 「ユーフラテスに血が流れるFırat Suyu Kan Akıyor」といった、いつまでも記憶に残る小説を著した。

■保健省ミュエッズィンオール大臣、ヤシャルケマルを見舞う

保健省メフメト・ミュエッズィンオール大臣は、集中治療室で治療が続いている作家ヤシャル・ケマルを見舞った。

チャパ地区にあるイスタンブル大学イスタンブル医学部病院を訪問し、医師たちから作家の健康状態について情報を得たミュエッズィンオール大臣は、ヤシャル・ケマルの妻、アイシェ・セミハ・ババンへ「お大事に」と伝えた。

ミュエッズィンオール大臣は、見舞い後新聞記者たちに以下の発言をした。
「彼に集中治療がされているということで見舞いをしました。意識は半分あり、少し眠らされています。しかしはっきりと意思疎通ができます。肺の不調と肺にある問題のために全身の不調を起こしここに来ました。そもそも最近でははっきりとした病気のために治療を受けてきたのです。しかし最新の、集中治療の条件に持ち込まれ治療を必要とした彼の容態は、肺浸潤と呼吸困難に関連したほかの問題も全体的に治療されています。もちろん年齢や他の健康問題を理由に、多面的な治療が行われています。治療が前向きな成果を得られると期待しています。結果として、来たときに比べ、容態・呼吸の面からも、ほかの機能の面からもより良いです。密な経過観察により願わくはもっと良好になるでしょう。我々は国のこの宝が一刻も早く健康な生活に戻ることを祈っています。」

ミュエッズィンオール大臣に、イスタンブル大学学長ユヌス・ショイレト教授も同伴した。

■出版社から会見

ヤシャル・ケマルの書籍出版権を持つヤプクレディ出版は、著名作家の健康状態に関して会見を行った。

会見では、「ヤシャル・ケマルは、最近起こった呼吸の問題により1月14日にイスタンブル大学チャパ地区医学部病院で治療下に置かれました。集中治療で観察下に置かれています。ケマルの健康状態に関し変化がある場合、メディアに情報を提供します」と述べた。

■共和人民党からヤシャル・ケマルへ見舞い

共和人民党副党首セズギン・タンルクルと共和人民党事務局長ギュルセル・テキンは、集中治療室で治療を続ける作家ヤシャル・ケマルを見舞った。チャパ地区にあるイスタンブル大学医学部病院を訪問し、医師たちから作家の健康状態について情報を得たタンルクル大臣とテキン氏は、その後記者たちに会見を行った。

ヤシャル・ケマルの健康状態が密に追っていると話した共和民主党副党首セズギン・タンルクルは、「国が育てたもっとも大切な作家であり、作品とともに我々に道を示しました。速やかな全快を祈っています。ここの状況に全神経を集中しています」と述べた。

共和人民党事務局長ギュルセル・テキンはというと、「少し前に保健大臣が皆様方に情報を与えました。集中治療されています。親愛なる大臣がより健康に関する多くの情報を述べたため、これ以上語るのは正しいと言えません。アッラーが快方に向かわせるよう祈っています。医師たちが我々に与えた情報は、もちろん多くの病気があるが、最も重要なことは炎症が生んだ損傷であるということです。現在集中治療室にいます」と述べた。

テキン事務局長はまた、ヤシャル・ケマルが現在眠らされていること、自分たちを認識しない状況にあるため面会する機会がなかったとつけ加えた。会見のあとタンルクル副党首とテキン事務局長は病院を離れた。

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:36577 )