■カナダ外務大臣、カイロでの会見後「ジャズィーラ」記者問題は早急には解決しないと予想
【カイロ:ムハンマド・シャーザリー】
カナダのジョン・ベアード外務大臣は、昨日(15日)カイロで行った各種会見の後、「テロリストらへの支援」を行った容疑によりエジプトで再審を受けるジャズィーラの記者たちの問題について、早急な解決は期待できないと述べた。ここでのテロリストとは「ムスリム同胞団」を指す。
また、カナダ外相は「この事案に関しエジプト政府とオープンかつ率直な対談」を実施し、自国カナダは「関心をもってこの問題を注視する」とも言及した。
彼はこの問題の解決の必要性を強調しながら「人々は継続的に取り組んでおり、討議は極めて建設的である。対話によって、われわれはこの問題の解決に成功するだろう」とも述べた。
さらにビアードは、昨日(15日)カイロで、カウンターパートであるエジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣と会談を行った後の合同記者会見において「カナダは、テロとの戦闘ならびにシナイ統括強化にむけた努力にかんしエジプト政府を支持する。そしてテロとの戦いの分野における更なる協力を志向する」と発言した。
ビアードは、アズハル関係者らを前にスィースィー大統領が行ったイスラム教の中立と中庸に関する談話を称賛した。また、両国は、世界のどこであれテロとの戦いにおいて互いに支援し合うと強調したが、これはパリで発生した先日のテロ攻撃の影響を受けてのことである。また彼は、アズハル総長アフマド・タイイブ師、ならびにコプト正教会総主教の教皇タワドロス2世と会合をもった。
ビアードは、現段階におけるカナダ政府のエジプトへの支援方法について、シュクリー外相と議論したと述べたが、その方法には両国間の投資計画やエジプト兵の訓練、女性のエンパワーメント計画が含まれる。カナダはこれらに対し約1000万ドル、加えて治安措置のために200万ドルを支援する。
また彼は、カナダが今年の3月半ばに開催されるエジプト経済会議に参加することを明言した。
(後略)
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( 翻訳者:法化図祐典 )
( 記事ID:36594 )