リビア:解決策を模索するリビア和平交渉、ジュネーヴで開始
2015年01月15日付 al-Hayat 紙

■リビア:解決策を模索するリビア和平交渉、ジュネーヴで開始

【パリ:ランダ・タキーッディーン;トリポリ:アリー・シャイーブ;ニューヨーク:本紙】

今日(15日)まで、ジュネーヴではリビア担当国連事務総長特別代表および国際連合リビア支援団(UNSMIL)団長のベルナルディノ・レオン氏の仲介のもと、多くの「穏健派」らが出席して、和平交渉のセッションが開始された。本紙はこの件に関連する情報を得たが、それによると、レオン氏が交渉後にロンドンへ向かい、関係する西欧諸国政府 に、参加者らが協議の結果に達した合意の内容を通達し、そして「和平交渉に参加しなかった」者らに対し制裁を課すための協議を安全保障理事会で行なう支援を得るため、同氏が予定日の前日から交渉セッションを開始していたという。

昨日の和平交渉のセッションには、交渉をボイコットすると宣言していたリビア国内で対立している二つの議会、すなわちトブルクに拠点をおく暫定議会のメンバー及び旧制憲議会のメンバーを含む16名のリビア人が参加した。また、活動家やコンサルト、市民代表者も参加し、国際連合リビア支援団(UNSMIL)は13日(火曜日)の深夜、ウェブサイト上に彼らの氏名を発表した。

しかし、マスコミ関係者が交渉の内容について堅く口を閉ざす中、この参加者の氏名の発表は、リビア国内のオブザーバーが交渉の議題を覆う「霧」と見なすものを取り除くことにはつながらなかった。すなわち、移行段階から存続するものを管理する統一評議会を形成するという合意を模索する議論に至るのか、休戦の発表という合意に至るのかどうか、また、この件に関して交渉の参加者たちが合意したことを実行する能力があるのか、などの疑問は解消されていないのである。

昨日、レオン氏は「大多数のリビア人から支持されうる統一政府の形成に向けた、政治の正常化」を和平交渉は目標としていることを発表した。また同氏は、武装グループがこの政治的プロセスを支持するため、戦闘の停止を約束するということに対する彼の期待感を示した。そして、ミスラータ市に言及しながら、「トリポリと同盟を結んだ多くの市がジュネーヴでの交渉に参加する」決定をしたことに対する楽観的な考えを表しながら、交渉への参加をボイコットした者らに対して「扉は開かれている 」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:山名結子 )
( 記事ID:36628 )