同氏は「イラン暦1388年〔西暦2009年〕に覚醒剤という合成麻薬を使用していた人の数は、麻薬常習者のわずか3%にすぎなかったが、今やこの割合は26%という、懸念すべき数字にまでなっている」と指摘した。
同氏は、国内で特定された麻薬常習者の数は132万5千人に達していると発表した上で、「伝統的な麻薬から合成麻薬へと、麻薬の使用方法が変化していることは、非常に困った事態であり、極めて憂慮すべきことだ」と付け加えた。
同氏はまた、「これらの合成麻薬の原材料は国外から輸入されているが、〔合成麻薬そのものはイランの〕消費者向けに〔国内で〕密造されている」と述べた。
イランで覚醒剤の製造工場200ヵ所を特定
ジャズィーニー氏は今年の初め〔※2014年3月21日〜〕からこれまでに、今覚醒剤の製造工場が200ヵ所発見されたことを明らかにし、「この間、1800キロの合成麻薬が押収された」と付け加えた。
同氏はまた、「国内の麻薬常習者は年間500トンの各種麻薬を消費している。これは国の保健や経済に大きな打撃を与えており、そのために社会の活動人口の多くが、労働や〔経済〕活動のサイクルから外れてしまっている」と指摘した。
麻薬対策本部事務局長代理は、特に若年層の間で広がるこの破滅的災いの予防策の実施を目的として、スポーツ青年省と協定書を結んだことを明らかにし、「国内の4つの州にある100ヵ所の農村が、農村スポーツの発展を目的として指定された。麻薬対策本部と協力しながら、〔スポーツ青年省は〕これらの地域におけるスポーツ活動の発展に向けて環境整備を行っていくことになる」と付け加えた。
無認可の麻薬常習者治療センターの88%がすでに整理
ジャズィーニー氏はまた、「全国には麻薬常習者を治療するセンターが6千ヵ所存在するが、そのうち93%は民間部門によって運営されている」と述べた。
同氏はさらに、「無認可の麻薬常習者治療センターが1400ヵ所存在していたことに、麻薬対策センターは懸念を抱いていたが、歓迎すべきことに、これまでにそのうちの88%はすでに整理された」と付け加えた。
同氏はまた、「注射器の使い回しが、麻薬常習者の肝炎やエイズの主たる感染原因であったが、幸運にも予防策の実施により、注射器の使い回しは67%から45%にまで減少した」と述べた。
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( 翻訳者:YSHMRRYTR )
( 記事ID:36633 )