ヨルダン:ヨルダンは捕虜交換の準備ができている
2015年01月29日付 al-Hayat 紙

■アンマン当局は捕虜交換を提案:リーシャーウィー死刑囚と引き換えに捕虜とされているパイロットの解放を

【アンマン:ターミル・サマーディー;東京:AFP】

ヨルダンは昨日(28日)、イラク人のサージダ・リーシャーウィー氏を釈放する準備ができていると発表した。同氏は、2005年にアンマンのホテルで自爆攻撃を試みたとの容疑で死刑判決を受けている。ヨルダン政府は、リーシャーウィー死刑囚釈放は「ダーイシュ」(イスラーム国)がパイロットのムアーッズ・カサースバ氏を解放するのと引き換えに行われるとしている。同氏は昨年(2014年)12月、シリア東部のラッカ市での(対イスラーム国)有志連合による空爆実施の際に、操縦していた戦闘機が墜落させられ、捕虜とされた。

「ダーイシュ」は先週、日本人の人質である湯川遥奈氏を斬首したことを発表し、2人目の日本人の人質である後藤健二氏の解放の条件としてリーシャーウィー氏の釈放を要求した。また、これに先立ち、同組織は日本人人質二名の解放の条件として、計2億ドルを要求していた。

しかし、情勢分析家は、ヨルダン政府は多くの点においてあまり思わしくない場面に直面していると述べた。そのうち最も重要な点としては、「ダーイシュ」がパイロットの解放を保証しておらず、たとえリーシャーウィー氏を釈放したとしても、パイロットを生かしておくという明確な保証はないことが挙げられる。

ムアーッズ氏の父親であるサーフィー・カサースバ氏はヨルダン当局に対し、息子の生命を守るため、ダーイシュのリーシャーウィー氏を釈放せよとの要求に応じるよう呼びかけた。一方、カラク県(ヨルダン南部)に住む部族の子息数百名が、首都アンマンにおいてデモを行い、政府官邸に通じる円形交差点を封鎖、彼らの子(ムアーッズ氏)が解放されるまでは立ち去らないと表明した。さらに声明のなかで、ヨルダン政府に対し、同国で拘束されている「ダーイシュ」のメンバー全員を解放し、有志連合から脱退するよう要求した。

(後略)

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36751 )