一昨日の南レバノン、イスラエル軍が発射した砲弾の残骸を集める地元住民(AP)
■レバノン南部の沈静化を求める諸外国の接触
【ベイルート:本紙】
昨日、レバノン南部の戦闘地帯が警戒の静寂に包まれた。これは「ヒズブッラー」が、イスラエルが占領しているシャブアー農場への(攻撃)作戦を行った24時間後のことであった。この作戦によって、イスラエル兵士2名が死亡、7名が負傷したのに加え、(これに対する)イスラエルの(報復)爆撃により、国際連合レバノン暫定駐留軍(UNFIL)所属のスペイン人兵士1名が死亡した。イスラエル戦闘機は、南部からベカーア高原までベイルートとその近郊を通過して、レバノン領空における偵察飛行を行った。
(ヒズブッラーの)作戦が戦線の拡大をもたらすことを懸念し、国境の(緊張)状況に息を飲んだ後、アメリカ、フランス及びヨーロッパは、沈静化を優先するようイスラエルにコンタクトした。一方、UNIFILの指導部はイスラエルに連絡をとり、シグリッド・カーグ国連事務次長補とイラン高官の間でも本件についてやり取りがあった。イラン高官は、イラン政府と「ヒズボッラー」、またイラン政府とイスラエルとの対立の影響がある中、メディアにおけるプレゼンス、また政治的プレゼンスを示した。その対立は、今月18日のクナイトラ県へのイスラエルの襲撃による、イランのモハンマド・アリーユッラー・ダーディー大将殺害を背景としたものである。このイスラエルの爆撃によってヒズボッラーのメンバー6名も死亡しており、ヒズボッラーの作戦はこれに対する報復であった。
(後略)
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( 翻訳者:樫村早紀 )
( 記事ID:36766 )