あるカップル、出自の違いを理由に離婚を請求:判事は異議(2)
2015年01月14日付 Jam-e Jam 紙

 カームラーンとセフルは先週、テヘラン家庭裁判所第268法廷のアムーザーディー裁判長の前に座った。アムーザーディー判事は本件のファイルを開くと、驚いた様子で次のように尋ねた。「婚姻契約を結んでからまだたったの3ヶ月しか過ぎていないのに、なぜ離婚を?」

 セフルの目には、涙が溜まった。彼女は自分をコントロールしようと、顔を下に向けた。自分の泣いている姿を夫に見られないよう、振る舞った。新郎の夫は黙ったままだった。しかし、彼の目つきに怒りの感情が沸騰すると、彼は座っていたイスから立ち上がって、次のようにまくし立てた。「一緒にいても幸せになれないってことに、やっと気がつきました。私たちの結婚は間違いだったってことが、やっと分かりました」。

 するとセフルは目にたまった涙をぬぐい、次のように訴えた。

判事さん、カームラーンと知り合ったとき、彼と一緒にいられたら、私は世界で最も幸せな女になれると思っていました。でも、それはみんな結婚前の想像にすぎませんでした。みんな幻想だったのです。

カームラーンと彼の家族は、私が思っていたような人たちではありませんでした。私とカームラーンが知り合ったとき、私たちの間には出自の違いが大きいことに気がつきました。

カームラーンの父親は裕福な方で、資産家の一人に数えることのできる人でした。でも、私と私の家族には、あまりお金はありませんでした。私たちは貧しい家庭の出だったのです。私の父はある会社の運転手で、ごく少ない収入しかありませんでした。

にもかかわらず、カームラーンと知り合い、彼が〔私との結婚を〕強く求めてきたのをみて、私も彼のことが好きになってしまいました。彼は優しい男性でした。彼の示してくれた愛情のお陰で、私は彼に惹かれていきました。

私のところに結婚の申し出に来たとき、彼の家族と私の家族は結婚に乗り気ではありませんでした。私たちがお互いに役立つことはなく、私たちの家族には似たところがありませんでした。しかしにもかかわらず、カームラーンと私は〔互いの結婚を〕強く主張し、一年間、〔家族の説得に〕努力しました。そしてついに、私たちは家族の同意を得ることに成功したのです。

つづく


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( 翻訳者:SHOW )
( 記事ID:36774 )