我が家の病人が死んでも、輸血されるよりはまし!(2)
2015年01月21日付 Iran 紙
病院関係者らはこの妊婦の父親にも連絡したが、それも徒労に終わり、ついには致し方なく病院の運営部の決断と守衛の介入によって、患者のベッドから患者家族が引き離され、約10時間遅れで患者への輸血・血清投与が行われた。しかし、時すでに遅く、患者の治療に効果的な時間は、医療行為に対する彼女の周りの人たちによる言い争いと、〔治療は必要ないことを〕正当化するための議論に事実上費やされてしまい、彼女はそのまま亡くなってしまったのである。
チャーバハールのイマーム・アリー病院のアブドルアズィーズ・ナマーシーリー院長は、このことついてイラン紙に次のように述べている。
病気の症状の中には、出産後に表面化するものがある。この患者においても、出産後、脂肪肝の症状が現れた。この病気の進行はきわめて重度で、肝臓はほぼ機能を失っており、緊急の医療措置が必要だった。
こうした状況で、ザーヘダーンにいる消化器系の専門医と調整を行い、病床を予約した上で、患者をザーヘダーンに搬送する措置が取られた。
しかし残念ながら、この患者の周囲の者たちが躊躇し、恐らくは彼らが医師やその治療方法に対して不信感を抱いていたために、適切な時間的機会が浪費されてしまった。結局、医師による努力の甲斐なく、病気が重篤化し、また〔治療が〕10時間遅れたために、若い女性はザーヘダーン病院に搬送されたときに死亡した。
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( 翻訳者:MYSHT )
( 記事ID:36786 )