シリア:レバノン・シーア派のツアーバス爆発
2015年02月02日付 al-Hayat 紙
昨日ダマスカスで爆発したレバノンのバス(ロイター)
昨日ダマスカスで爆発したレバノンのバス(ロイター)

■レバノン人を乗せたバス爆破で死者

【ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】

シーア派の参詣客を乗せたバスがダマスカスで爆発し、7人が死亡、他20人が負傷した。また一方で、ダマスカス郊外県の諸地域では軍用機による空爆が継続された。空爆を受けた地域では、政府軍と反体制派勢力との戦闘が続いており、この戦闘で多くの政府軍の死者が出た。犠牲者の中にはレバノン国境付近の北部ダマスカスで亡くなった将校も含まれる。

シリア公式通信社(SANA)は「6人が簡易爆破装置による「爆破テロ」で死亡した」と述べた。参拝客によるダマスカス・ツアーを企画したレバノンの代理店責任者は、「AFP」に対し「爆発はサイイダ・ルカイヤ廟付近で発生した。バスは50人以上の乗客を乗せており、乗客は全員レバノン人であった」と述べた。死者が全て乗客であったかどうかはまだわかっていない。

「シリア人権監視団」のラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、「バスは、レバノンのナンバープレートをつけており、複数の聖地へ参拝に向かう途中のシーア派の人々を乗せていた」と述べた。

SANAは「警察の情報筋から「テロリストたちは、約5キログラムの爆発物からなる装置を爆発させた。爆発物はバスの前部に設置されていた。爆発の結果、6人が殉教し19人が負傷した」と伝えられた」と述べた。被害者の中には3歳の幼児もいた。同情報筋は「警察の技術班は、もう一つの爆破装置を機能停止させた。これはバス内中央に置かれたバッグに入っており、やはり5キロ程度の爆発物でできていた」と付け加えた。

被害にあったバスは「フサイン崇敬者聖地巡礼キャンペーン」の持ち物であり、この組織はベイルート南郊外にある。

キャンペーン経営部のファーディ・ハイルッディーン氏は「AFP」に対し「乗客全員がレバノン人であった。バスには乗客52人に加え、同キャンペーンからは2人が乗車していた。2人のうち1人は運転手で、もう1人はキャンペーンの所長であるアリー・マーディ氏であった」と述べた。アリー・マーディ所長は爆発により負傷した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:横田光紀 )
( 記事ID:36798 )