ヨルダン:「ダーイシュ(ISIL)」拠点をさらに爆撃
2015年02月07日付 al-Hayat 紙
デモ行進に参加するラーニヤー王妃(AFP)
デモ行進に参加するラーニヤー王妃(AFP)

■ヨルダン軍の空爆は「ダーイシュ」首謀者たちを追い詰める

【アンマン:ターミル・サマーディー】

昨日(6日)ヨルダン軍の戦闘機は「ダーイシュ」の複数の拠点に対してさらなる攻撃を行った。これは、ダーイシュが生きたまま焼殺したヨルダン人飛行士のムアーッズ・カサースバ中尉の復讐としてヨルダン政府が一昨日に実行を開始した大規模な空爆作戦の一環である。同作戦には「ダーイシュ」首謀者らを標的とすることも含まれている。この攻撃と時を同じくして、金曜礼拝後、アンマンでは激しい民衆デモが行なわれた。このデモでは、ヨルダン国王夫人ラーニヤー・アブドゥッラー王妃が先頭に立ち、飛行士処刑への「復讐」や、シリアやイラクにおける「ダーイシュ」の拠点の一掃を要求した。

米政府は米連邦議会に、シリアやイラクの「ダーイシュ」に対する戦争における米軍部隊を用いることへの承認を要求する決議案を間もなく提出することが見込まれている。この点に関して、ジョン・ケリー国務大臣は地上軍の派遣も辞さないとしている。またアメリカ軍幹部は昨日(6日)、米国はイラク北部にて、探索作戦や救出作戦を専門とする戦闘機と飛行隊員を展開した、と宣言した。これは、戦闘機が墜落した場合、対「ダーイシュ」戦に参加している国際有志連合のパイロットを迅速に救出するためである。

カサースバ氏殺害の報復に関連して、ヨルダンの信頼できる情報筋は以下の事を本紙に伝えた。すなわち、ヨルダンはダーイシュに対しての空爆を拡大し、また、国王アブドゥッラー2世が国家の政治、軍事、治安関係幹部を集めた会議にて、最後まで国際有志連合に加わるとの決定の意志を明らかにした。そして、それは以前よりもより効果的な見通しをもって行なわれ、「ダーイシュ」の各拠点を粉砕するとした。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木友梨 )
( 記事ID:36843 )