ハーメネイー最高指導者「核合意は一段階式でなければならない」(4)
2015年02月09日付 Jam-e Jam 紙
■ 二段階での合意は好ましくない
同師は一部で取り沙汰されている「合意二段階論」、すなわち最初に全体的な原則について合意し、その後で細部について合意するという方式について触れ、「そのような合意は好ましくない。なぜなら、相手側の振る舞いからわれわれが得た経験によれば、総論についてのみ合意することは、〔交渉相手が〕細部について次から次へと〔要求を吊り上げる〕口実を与える手段となってしまうからだ」と指摘した。
イスラーム革命最高指導者はその上で、「もし合意がなされるならば、それは総論と細部をともに含んだ、一段階方式のものでなければならない」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「この取り決めの内容も、明瞭かつ明快、それ以外の解釈ができないようなものでなければならない。合意の内容は、交渉ごとに慣れた相手側がさまざまな場面で、それを口実に〔して別の要求を〕するようなものであってはならない」と付け加えた。
革命最高指導者は「制裁も、ことばの真の意味で、解除されねばならない」と強調、「神の恩寵により、イラン国民はバフマン月22日〔西暦2月11日の革命記念日〕、この国民を侮蔑しようとする者は誰であれ、対抗的一撃に見舞われるということを示すことになろう」と指摘した。
イスラーム革命最高指導者はまた、「全イラン国民、そして〔国の繁栄を〕願うすべての人たちが信じているように、国民的名誉は国にとってきわめて重要である。なぜなら、国民的名誉がなければ、安全も進歩をあり得ないからだ。それゆえ、国民的名誉は守られなければならない。〔核交渉にあたっている政府の〕責任者たちも、このことはしっかりと理解しているはずだ」と述べた。
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( 翻訳者:ヒュドルホ・アンスロポス )
( 記事ID:36957 )