政府・HDP、オジャランの武力闘争停止の呼びかけを共同発表
2015年02月28日付 Milliyet 紙
ヤルチュン・ドアン副首相は、クルド問題解決プロセスに関する進展を検討するため、首相府のドルマバフチェ・オフィスで、人民の民主主義党(HDP)の代表団と会見した。HDPのイスタンブル選出国会議員のスッル・スュレイヤ・オンデル氏は、アブドゥッラー・オジャランによる武力闘争停止の呼びかけを発表した。
スッル・スュレイヤ・オンデルは、オジャランが「この30年間の戦いを、恒久的な平和へと結びつけ、民主的な解決策に至ることが、我々の目的だ。最低限の協調が保たれているという条件で武装闘争を放棄するという戦略的で歴史的な決定をすべく、この春、PKKが臨時大会を開くよう、呼びかける」と語ったと述べた。
■世紀の会議で、PKKへ武力闘争放棄の呼びかけ
会見は、政府とHDPの間で2週間ぶりに首相府ドルマバフチェ・オフィスで行われた。エフカン・アラ内務相、ヤルチュン・ドアン副首相、AKPのマーヒル・ウナル会派副代表と、HDPのスッル・スュレイヤ・オンデルとイドリス・バルケンが参加した。この会見ののち、HDPと政府代表が共同会見を行った。
■HDPと政府代表が初の共同会見
この発表は、トルコの政治史上、非常に重要な意味を持つ。なぜなら、政府筋とHDP代表が共同会見をし、合意した決定を発表したからだ。政府の名のもとにヤルチュン・ドアン副首相が会見し、HPDを代表しスッル・スュレイヤ・オンデルが発言した。
HDPのスッル・スュレイヤ・オンデルは、「解決プロセスの現時点の到達点に関し、オジャランの規定は次の通りだ。この30年間の闘争のプロセスを恒久的な平和へと結びつけ、民主的な解決策に至ることが、我々の目的だ。最低限の協調が保たれているという条件で武装闘争を放棄するという戦略的で歴史的な決定をすべく、この春、PKKが臨時大会を開くよう、呼びかける。この呼びかけは、武装闘争にかえ民主的な政治手法をとるという歴史的な意味をもつものである」と述べた。この呼びかけは、PKKが1984年から続けてきた武装闘争の終わりを意味する。
■アブドゥッラー・オジャランからのPKKへ、武力闘争放棄の呼びかけ
アブドゥッラー・オジャランによる武装放棄の呼びかけが、スッル・スュレイヤ・オンデルにより発表された。
HDPのイスタンブル選出国会議員のスッル・スュレイヤ・オンデルは、真の民主主義と平和の基礎を構成する基本的項目を次のようのように列挙した。
1. 民主的政治:その定義と内容
2. 民主的なプロセスが、国民的かつ地域の状況に応じて実施されること
3. 自由な国民の権利が、法的・民主的に守られること
4. 民主的な政治と、国家・社会の関係、およびその制度化にむけた原則
5. 解決プロセスの社会・経済的側面
6. 解決プロセスにおいて、民主主義と安全確保(のための方策)の関係が、社会の秩序と自由を守る方向で、扱われること
7. 女性、文化と環境問題の法的解決と保護
8. アイデンティティとその定義、定義にあたっての多元主義の民主主義的理解が育てられること
9. 民主的な共和国、共通の祖国、国民が、民主主義的な基本にそって定義されること。また、多元主義的民主主義システムに基づき法的・憲法の保護のもとにおかれること。
10. 以上全ての民主主義努力や変化を取組むことを目的とする新たな憲法
(以下略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:37022 )