サウジアラビア:最高ムフティーが薬物使用の自爆攻撃者を批判
2015年03月07日付 al-Hayat 紙
アブドゥルアズィーズ・アールッシャイフ最高ムフティー
■最高ムフティーが国境管理官らに、薬物使用の自爆攻撃者に慈悲を示さないよう警告
【リヤド:ハヤート・ガームディー】
サウジアラビアの宗教権威、アブドゥルアズィーズ・アールッシャイフ最高ムフティーは、国境の管理官や反逆者を取り締まる役人らに対する警告を発した。彼は以下のように述べた。「国境を管理する役人諸君!神を畏れ、自らの誠実さを学びなさい。そして、実直にこれらの違法薬物が諸君らの管理する国境から入り込まないよう、それを幇助しないよう気をつけなさい。また反逆者に気をつけなさい。神は諸君らのいる場所を見守り給う。あなた方はあらゆる違法薬物の流入を阻止し、それと戦い続け、ムスリム社会から遠ざける同胞らを助けなさい」。
また彼は、自爆攻撃者は薬物使用者層に限られないことに言及した。彼は昨日、首都リヤドの中心にあるイマーム・トゥルキー・ビン・アブドゥッラー・モスクでの金曜礼拝の説教の中で、薬物販売者は、自分たちが国家の機密を敵に流出している、またこの悪(薬物)を手にいれるために彼らに全く無駄な協力をしているとは信じていない、と指摘した。
彼は、イスラームの敵が、国家を崩壊させ、悪病を広めようと躍起になっており、彼らは国家の道徳とその全体を破壊し、自己規律を滅ぼすために、国内の諸々の組織の中で、薬物に目をつけていると説明した。そして、二聖モスクの守護者、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王率いるサウジアラビア政府が、薬物との戦いとその首謀者らの確保に多大な労を払ったことを指摘した。そして、政府がイスラーム世界への被害の拡散を防ぎ、各港や空港に問題解決のための特別な委員会を設立したと述べた。それらは、この種の謀略や薬物販売者を発見し、彼らの企てがイスラーム世界に広まる前に彼らを確保、急襲するためである。とりわけ彼らは、あらゆる方法でもって調達、潜伏を行っている。
最高ムフティーは、「自らを犠牲にする自爆攻撃者は、薬物使用者に限られず、その脳を奪われ、思想を変えられた者である。とりわけ一部の者は、自身を他人のように殺す目的で自爆攻撃に踏み切る」と述べ、「彼らには理性も良心もない」と加えた。そして、「これらの爆破攻撃について我々が聞き及ぶのは、自らを吹き飛ばして他人を殺す彼らが、精神と思考を奪う薬物によって育ったということである」とした。
(後略)
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37060 )