フーゼスターン市民、再び呼吸困難に―再度のスモッグ襲来により州内11県が機能停止に(3)
2015年02月09日付 Jam-e Jam 紙
■ 環境庁、住民に勧告
環境庁はフーゼスターン市民に対し、自宅内の空気をある程度浄化することができることから、大気汚染の度合いを抑えるために、自宅内で一部の植物を栽培するよう呼びかけた。
この呼びかけによれば、粉塵粒子によって汚染された空気を吸い込むと、微粒子が肺に入り込み、その結果、心臓をはじめとする体内の各器官への酸素供給機能に障害が生じる。このことが心臓の不整脈を引き起こし、結果として心臓に疾患のある人が心臓発作を起こしてしまうという。
また、粉塵の微粒子が長期間にわたって血液の循環器系に入り込み、血管壁に沈着すると、動脈硬化や血管の詰まりを誘発する元となる。
粉塵がもたらすその他の疾患としては、呼吸器系のアレルギーをもつ患者のアレルギーの劇症化が挙げられる。
このことに関して高齢者に呼びかけたいのは、可能な限り家の外に出ず、不要な外出は控えてもらいたいということである。また、心臓に基礎疾患を抱えている人は、汚染された状況に自らをさらしては絶対にいけない。呼吸困難や息苦しさ、吐き気、あるいは激しい頭痛などの症状があった場合には、すぐに保健・治療センターを訪れるべきである。
ロレスターン州でも、大気汚染の数値は基準値を大きく上回っている。実際、ロレスターン州環境保全局で監視・モニタリングを行っているアリー・サーラールヴァンド氏は、「今年〔=2014年3月21日〜〕に入って、今日で120回目の汚染日となった」と明かした上で、「ロレスターン州の大気の質は、〔微粒子が〕1立法メートル当たり158マイクログラムで、《不健康》レベルであった」と述べている。
同氏はその上で、「この汚染の度合いは、基準範囲の二倍である。今後数日で、この値は低下するだろう」と付け加えた。
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( 翻訳者:神 )
( 記事ID:37078 )