国連:イエメン人1,600万人を支援する計画の立ち上げ
2015年03月12日付 al-Hayat 紙
サナアでの支援物資の配給(al-Hayat)
サナアでの支援物資の配給(al-Hayat)

■国連:イエメン人1,600万人を支援する計画の立ち上げ

【サナア:本紙】

国連は、イエメンのための新たな人道支援計画を正式に立ち上げた。支援額は7億4,750万ドルで、そのうち2億8,460万ドル(38%)が人命にかかわる支援、また、特に保護が必要とされる者への支援のためのプログラムの実行に使われる。国連のイエメン人道支援コーディネーター、ヨハネス・ファン・デル・クラーウ(Johannes Van Der Klaauw)氏は、本紙への談話において、以下のように述べた。

「イエメンにおける状況は、数百万人の弱者のための人道支援の継続と、その拡大が必要であることを示している。」「政治的混乱と闘争にもかかわらず、人道支援団体は治安組織や国内のパートナー、現地コミュニティーと協力して、イエメン各地に支援が行き届くよう、全力で活動を続けている。」

また、同氏は「緊急人道支援と弱者のための保護の提供が必要である」として、ドナーと関連組織にその努力への支援を呼びかけた。人道支援のパートナーは、イエメンの総人口の61%にあたる1,590万人が、現在、何らかの形の人道支援を必要としていると推測している。

そのうち1,060万人は栄養失調に苦しんでおり、その半数は特に危険な状態にある。また、1,340万人は飲用可能な安全な水、もしくは下水施設へのアクセスがない。更に、840万人は適切な健康サービスを受けられない状態にある。

ファン・デル・クラーウ氏は、「この差し迫った状況に対応するため、我々は国内のパートナーと協力して、今年中に820万人に、人命にかかわる支援、及び特に保護が必要とされる者への支援を届ける活動を実行し、危機を耐え抜く柔軟性を打ち立てることをめざしている。また、支援を受ける人々の大多数、少なくとも500万人以上に、栄養もしくは健康にかかわるサービスを提供する」、と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37106 )