アクサライ大統領宮における昨日(12日)のエルドアン大統領とバシュチュ総裁の会談をうけ、今日朝方下落したドルは、再び上昇した。ドルはトルコリラに対し2.6060という高値をつけた。
投資家が利益実現に向かったことや、タイイプ・エルドアン大統領とエルデム・バシュチュ中央銀行総裁が昨日行った二者会談の後に示された「穏当な」感触をうけ、ドルは今日の朝は値を下げた。しかし、その後、2.6060トルコリラという高値をつけた。
エルドアン大統領とバシュチュ総裁の会談を受けて、金融緩和策が打ち出されるかもしれないという期待により水曜日は(1ドルあたり)2.64トルコリラという高値から下落へと移った為替相場は、結局2.60トルコリラを切って引けた。今朝の為替相場は2.5930から2.5964トルコリラあたりから始まった。この頃、バスケット取引では(1ドルあたり)2.6672から2.6710トルコリラ、1ユーロあたり2.7413から2.7457トルコリラという値をつけていた。各国市場で昨日発表されたアメリカの小売り指数の弱さのため、ドルがこれまで12年にわたる高値水準から値下がりしたことは、トルコリラの売り圧力を軽減するもう一つの重要な進展となった。前日は100.06まで上昇し、2003年の4月中旬から現在まで最も高い水準を示していたドル指数は、今日99.411付近を示している。
■頂点からは後退
アメリカでの小売業績は、2月の厳しい寒さのため、予期せぬ形で下落を記録し、ドル指数の12年にわたる高値水準を下落させる原因となった。小売業の売り注文は、同時にアメリカの経済成長が第一四半期に力強さを見せるという期待を弱め、連邦準備制度理事会(Fed)が金利を6月以降に上昇させるだろうという期待をも部分的に弱めることとなった。
ドルは昨日の下落にもかかわらず、今週2%前後の上昇で終わる予想だ。先週のドルの値上がりは、2.5%程度だった。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
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