シリア:イラン暦新年の祝いに爆破攻撃
2015年03月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼︎ハサカ市でイラン暦新年「ノウルーズ」を祝う中、爆破攻撃によって数十名が死傷
【ベイルート:通信社】
金曜日(20日)、シリア人権監視団は、シリア北東部のクルド人居住地域であるハサカ市で、イラン暦新年の祭り(ノウルーズ)が祝われる中、爆弾を積んだ車二台が爆発し、20人以上が死亡したと述べた。過去四年、シリア情勢をフォローしている監視団は、イスラーム国よって実行されたこの爆発によって、80人以上が負傷したと加えた。
ノウルーズは、シリアのクルド人々が集まって遊び、踊り、食事をする、文化的に重要な行事である。クルド人民防衛部隊の報道担当官で、シリア北東部におけるイスラーム国との戦いの作戦指揮を執るリードゥール・ハリール氏は、犠牲者のほとんどは女性と子供だと語った。同部隊は、米国が主導するシリアでの対イスラーム国連合において鍵となる役割を担う。
一方、アサド政権軍とそれに忠誠を誓う兵士70人以上が、イスラーム国による攻撃で死亡した。監視団によれば、同攻撃は、シリア中部のヒムス市及びハマー市の郊外にあるアサド政権の拠点に対して、この24時間に行われた。
監視団の事務局長によれば、「過去24時間のイスラーム国よる攻撃で、アサド政権軍及び人民防衛部隊の兵士70人以上が殺害された。同攻撃は、ヒムスの東部郊外スフナ地区、ハマーの東部郊外シャイフ・ヒラール地区における、体制側の防衛線及び拠点に対してなされた」。また事務局長は、ジハード勢力側の犠牲者数は不明だとしつつ、「犠牲者の多くはハマーで発生し(約50人)、残りの犠牲者はヒムスで発生した」と説明した。
現在、政権側はヒムスとハマーの大部分を支配しており、同地域の東部郊外におけるイスラーム国のプレゼンスは限定的である。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37155 )