◼︎レバノンのムフティー、過激主義は弱体化し、改革によって我々の宗教は正される
【ベイルート:ワリード・シャキール】
レバノンのアブドゥッラティーフ・ドゥライヤーン最高ムフティー(イスラーム法裁定官)は、「我々は、あらゆるテロあるいは犯罪行為に対して、批判声明を出すだけで満足してはならない」と述べた。そして、「本当の問題は、乱発するタクフィール(他のムスリムを背教者と宣告すること)と誤った理解にある」と諭し、イスラームについての「誤った理解を正す」ことを呼びかけた。
ドゥライヤーン最高ムフティーは、レバノンのムフティーとして数十年来となる英国訪問の前日、本紙へのインタビューに対して、次のように語った。「一部の者がタクフィールを、自身の見解や学派を理論武装するだけでなく、戦争を許可する、自由な、神聖な、また栄誉ある方法として用いている。しかしこれは、預言者ムハンマド(彼にアッラーの平安と祝福がありますように)が、告別の辞の中で述べた事項を犯すものである。預言者は以下のように述べた。「あなた方の血、財産、名誉は、主の御前に立つ審判の日まで、この聖なる場月、この聖なる場所の聖なる日のあなたがたの町のように、神聖で不可侵のものである」。また、最高ムフティーは次のように加えた。「少数の者が、危険なことに、この極めて破壊的で恐ろしい方法を用いている。彼らは宗教のあり方を歪め、個々の生活の規範を犯している。彼らは、自分たちに賛成しない全ての者を殺し、虐殺し、焼き殺している。そして平和な村々を襲い、家々を破壊してその平和を葬っている。イスラームの名をかたり、思うがまま行動している」。
同様に、最高ムフティーは、「我ら中庸な者、学者、主たる宗教・教育機関は、宗教教育、一般教育、イスラーム法裁定、モスクにおける宗教の庇護において、多くのことを見逃してきた。この状況を我々は打開しなければならない。現在は大きな改革が求められており、同時に有効な改革を行うための機会を迎えている」として、「我々は皆、バラバラになった共同体との間に友愛、調和、相互信頼の橋をかけ直さなければならない」と語った。
(後略)
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37174 )