レバノン:子供の国籍に関する母親の権利を求める声
2015年03月23日付 al-Hayat 紙
リヤード・スルフ広場の抗議活動で(Ali Sultan)
リヤード・スルフ広場の抗議活動で(Ali Sultan)

■子供の国籍に関する母親の権利を求める抗議活動

【ベイルート:本紙】

「私と家族の権利に関する国籍キャンペーン」団体が昨日(22日)ベイルートで同時に二つの抗議行動を行なった。これは、「私の国籍、私の尊厳」という題目のもとで行なわれ、レバノン人の母親がその子供達に国籍を与える権利を求めた。これは、身分関係登録を抑止されているレバノン人女性と、これらレバノン人女性の母と外国人の父との間の子供にとって大きな問題となっている。

リヤード・スルフ広場にて、キャンペーンの地域コーディネータであるリナ・アブー・ハビーブは、「これらの権利は不可分のものであるが、差別問題の対象にはならず、政治的アプローチ不在のために効力もなく、利害の横暴さのまかり通る中、市民の権利は存在しない。」とした。また、「市民権という面で、どんな形であれ進歩を成し遂げるためには、市民権を基盤にした政治の再構築が必要だ」と指摘した。

レバノン大学の学生の一人、ムハンマドは、レバノン人の母の国籍であるレバノン国籍取得のための抗議活動に参加している。なぜならば、彼はエンジニア組合のメンバーになることができなかったためである。

また、抗議行動参加者のうちのある女性は、「3年ごとに在住許可を更新せねばならず、また子供達が成長し、成人したらレバノンを離れてなければならない」ことに関する絶望的な気持ちを表現した。そして参加者の女性たちは、ジブラーン・バースィール外務大臣に、「国籍法の下での平等の実現」を求めた。また博物館の前では、完全な市民権のもとでの女性の権利構築を求め、「この問題に対する怠慢」を拒否した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:宮﨑 愛 )
( 記事ID:37175 )