モロッコ:外相、チュニジア大統領及び外相と会談
2015年03月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ外相、チュニジア大統領に哀悼の意を示し、同国外相と会談

【ラバト:本紙】

モロッコ当局筋によると、モロッコ外相サラーフッディーン・メズワール氏は、チュニジア大統領バージー・カーイド・スィブスィー氏にチュニスの大統領官邸で面会し、3月18日にチュニスのバルドー博物館で起こった、観光客を狙い数十人もの死傷者を出したテロ攻撃について哀悼の意を示した。

モロッコ外務省によると、メズワール外相は、モロッコ国王ムハンマド6世の書簡をスィブスィー大統領に手渡した。書簡には、「下劣さと、真正な我々の宗教の教えと全人類の価値すべてへの対立を示したテロ攻撃の直後から」モロッコの国王及び国民がチュニジアと連帯している、と記してあった。

また、同外相は国王がスィブスィー大統領をモロッコへ招待していることを知らせた。スィブスィー大統領もまた、モロッコ国王の「地域における寛容と平和の価値を築くための」努力をたたえ、チュニジアへと招待している。

同外相は、共通の関心を有する全ての分野、特にテロとの闘いにおける協力や経済連携を促進するためのニ国間の合同委員会の開催といった分野において、両国間の関係を深め、前進させることの必要性を強調した。

同外相はチュニジア外相タイイブ・ビルクーシュ氏とも会談を行い、両国間の際立った関係の深化、テロや過激派との闘い、合同委員会の準備と開催について議論した。

一方、何十人ものモロッコのジャーナリストや人権団体が、テロ攻撃糾弾のため、ラバトのチュニジア大使館の前に集まった。モロッコジャーナリスト連盟やモロッコ民主主義ネットワークが、他の人権諸団体と協力して、国民同士の連帯を呼びかける抗議運動に立ち上がった。チュニスの中心地を揺るがしたISのテロ攻撃を糾弾するいくつものスローガンが掲げられた。

モロッコジャーナリスト連盟の事務局長アブドゥッラー・バカーリー氏は、ISが実行したテロ作戦は、地理的な面からチュニジアを狙ったのではなく、チュニジアが出現しつつある民主主義の模範生であるから狙ったのだと指摘し、「ISはこの模範生が失敗し、他のアラブ諸国のように戦渦に巻き込まれることを望んでいる」と述べた。

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( 翻訳者:田所眞帆 )
( 記事ID:37178 )