イスラエル:当局がヨルダン南部の部族によるダーイシュ支援を懸念
2015年03月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


◼︎イスラエルのメディアはヨルダン部族によるダーイシュ支援に戦々恐々

【イスラエル:アナトリア通信】

イスラエルの公営ラジオによれば、同国の軍事筋は、同国南部国境において、隣接するヨルダンの諸部族が、ダーイシュのイスラエル攻撃開始を徐々に支援していると警戒した。

公営ラジオによれば、「イスラエル軍の南部司令部の高官らは、ヨルダン南部の遊牧民の部族らの間で、ダーイシュへの支援が増加していることを警戒している」。これは、「地域における新たなテロ細胞の誕生を促す恐れがあり、彼らは南部国境のアルバー地域及び各所を通り抜けてイスラエル領土への侵入を試みるかもしれない」。昨年、イスラエル当局は、「イスラエル・ヨルダン国境が、パレスチナの組織が武器装備を運ぶ場所となった」との見解を示した。

イスラエルのニュースサイト「ワーラーフ」によれば、先月、イスラエル・ヨルダン国境から7名が侵入し、車に乗った後、国内で行方をくらましており、身元も明らかになっていない。イスラエル側は、1994年に結ばれたヨルダンとの和平のための「ワディ・アラバ合意」を経て、同国境の安全性を高く評価していた。

2014年6月10日、ダーイシュはイラクのニーナワー県にあるモスルを支配し、その後イラク北部、東部及び西部、またシリア北部及び東部に支配領域を広げ、同月「カリフ国」の樹立を宣言した。

イラク軍、民兵及びクルド人部隊「ペシュメルガ」は、ダーイシュに支配された地域の奪還に取り組んでおり、米国主導の有志国連合による空爆の支援も7ヶ月以上続いている。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37219 )