カナダ:ヒジャーブに関するカナダとイスラームの対話
2015年04月01日付 al-Hayat 紙
■ヒジャーブに関するカナダとイスラームの対話
【モントリオール:本紙】
カナダでは、ヒジャーブとニカーブに関する白熱した議論が起こっている。それは世論に深い亀裂を走らせ、仏語圏と英語圏の政界及び法曹界にも初めて浸透した。
ヒジャーブとニカーブの処置に関するかつての解決は、依然として政党や政治家の誇張、また公的機関の責任者の気質次第であったように思われる。例えば、ケベック州のアリアーノ・マレンゴ裁判官は、ラーニア・ウルール氏(モロッコ系カナダ人)のヒジャーブ着用での陳述を最終的に拒否した。
同裁判官は、ラーニア氏の服装は法廷では不適切であるとして自身の判断を正当化し、それは帽子やサングラスを着用することと同等であるとした。そしてケベック州の裁判所は宗教的なシンボルから離れた世俗的な空間であることを強調した。ちなみに、ウルール氏はカナダへの帰化宣誓の日にヒジャーブを着用し始めた。
市民、また社会、文化、知識人サークルはラーニア氏に同情を寄せている。彼女は数時間の間に、マレンゴ裁判官に対する訴訟への費用として、ソーシャルネットワークを通じて4万ドルを受け取った。
対照的な判決として、カナダ連邦裁判所は、「カナダ国籍取得の宣誓時、ムスリマがブルカ、ニカーブを着用することを禁止する」という政府の措置を無効とする決定を発表した。
(後略)
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( 翻訳者:法化図祐典 )
( 記事ID:37224 )