イエメン:フースィー派を狙った集中攻撃、同派のアデン港侵攻を阻止
2015年04月06日付 al-Hayat 紙
イエメン沿い拠点を視察中のサウジ国境警備隊司令官(AFP)
■イエメン:フースィー派を狙った集中攻撃、同派のアデン港侵攻を阻止
【リヤード:ハーリド・ウマリー、サウジ・イエメン国境:イナード・ウタイビー、ダンマーム:ナースィル・ビン・フサイン、ジャーザーン:ヤフヤー・ハルダリー】
「断固たる嵐」同盟軍の司令部は、同盟軍がイエメンからの各国民の退避に対する責任と、人道的活動の重要性を認識していると強調した。サナア国際空港を制圧しているフースィー派の民兵がスーダン人の退避のため同盟軍の許可を得て飛行していたスーダンの航空機の着陸を拒否した一方で、トルコの航空機一機が同空港に着陸できたことを明らかにした。エジプトは航空機の手配を行なわないことに関して、退避する国民の数に比して航空機の収容人員数の少ないためとの弁明を行なった。一方、人道的活動に関して最も大きく警鐘をならしていた赤十字国際委員会は、その代表らが昨日(5日)決められたイエメンへのフライト実行期日に間に合わず、その後、任務遂行にあたり委員会は他の航空機を探さざるを得なかったと弁明した。
サウジアラビア国防省顧問兼サウジアラビア率いる「断固たる嵐」同盟軍報道官のアフマド・ハサン・アスィーリー准将は、イエメンの暫定的な首都アデンにおける状況は「落ち着いている」と述べた。そして市民に対し無差別に発砲することによって、住民に恐怖を与えているとしてフースィー派の民兵を非難した。また准将はフースィー派が昨日、水の供給を禁止し、市南部の一部の地区について電気の供給を切断したと述べた。さらに、人民委員会と抵抗勢力のメンバーは、住宅地の中心に立て篭っている反乱分子である民兵が拠点を退くまで、彼らに集中的に圧力をかけ続けると述べた。
アスィーリー准将は昨日リヤードの空軍基地で行われた定例のブリーフィング記者会見のなかで、フースィー派は昨日(4日)、大砲や迫撃砲によってダーリア市を爆撃したと述べた。また、同盟軍は彼らが複数の地区やホテルを彼等の指導部拠点としているとの情報を握っていると付言し、この情報の詳細に関する調査は現在進行中で、「そのうちに適切な措置がとられるだろう」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:37259 )