デミルタシュHDP党首は「我々は候補者が、教養があって多様な見解を持ち、有権者に呼び掛けられるか、議会を動かす能力を持ち合わせている人物かどうかに着目した。人民の民主主義党(HDP)の候補者名簿は最も華やかな、トルコを代表する名簿となった」と述べた。
HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は高等選挙委員会(YSK)に提出された候補者名簿に関して初めて語り、「慌てる必要はない。最低得票率制限(足切り条項)を超えてみせる」と述べた。同党首は、党にとって足切り条項の問題が完全になくなったとは言えないとし、「公正発展党(AKP)は政権を失うかどうか、我々は得票率制限を超えられるかどうか、ぎりぎりのところにいる」と話した。また解決プロセスが進んでおらず、放置されたままだという主張を否定し、交渉団が結成されてない要因を「大統領とAKPがそれぞれ別のリストを持っている」ことに結び付けた。
デミルタシュ党首は議会でHDP会派に属する記者らの質問に答え、「有権者を100パーセント満足させるような候補を出すことが出来る政党はない。私はもっとも妥当な名簿を提出したと確信している。我々は、候補者が教養があって多様な見解を持ち、有権者に呼びかけられる人物かどうか、議会を動かす能力を持ち合わせているかどうかに注意した。HDPの候補者名簿は最も華やかな、トルコを代表する名簿となった。これ以上のものも可能だったかもしれないが、足切り条項を考慮して慎重に行動した上での選択だ。また女性候補が5割に達しており、その数は他の三党の女性候補者数の合計に匹敵する。この点では他党は落第だろう」と話した。
■「活発な選挙活動」
デミルタシュ党首は選挙活動期間中にトルコの全81県に出向くとして、「我々の選挙活動は新たに生活の上につくられた。明るく活気のある選挙活動をしたい。国民は緊張に飽き飽きしている。選挙後にこれを持続的な政治に変えていきたい。選挙が近づくにつれて挑発の可能性が高まるだろう。政府が予防策をとるべきだ」と語った。
■「オジャランに伝えられた」
「アブドゥッラー・オジャランへ候補者について簡単な説明がなされた。オジャランはHDPがトルコ全土で通用する候補者を擁する必要があるという考えを示したが、ひとりひとりの候補者について評価することはなかった。」
■「解決プロセスは続くだろう」
「また、解決されないまま放置されている解決プロセスは、HDPが成功したぶんだけ前進するだろう。新しい議会にHDPがいれば、希望があることの証になる。我々が十分な力を手にすれば、つまり、AKPが単独政権を勝ち取ることができなければ、トルコは落ち着きを取り戻すだろうと見ている。解決プロセスはよりスムーズにすすめることができるようになる。」
デミルタシュ党首はHDPの最低得票率制限超えに関して、以下のように述べた。
「我々はAKPから票を奪い、AKPの力を弱めることを目標に選挙活動を行っている。若者には『慌てる必要はない。最低得票率制限(足切り条項)は超えられる』と呼びかけている。我々にとって足切り条項という問題がすべてなくなった、HDP の足切り条項問題は解決したと言えるような状況ではない。AKPとは大きな隔たりがある。AKPが単独で政権を獲得できるかどうか、我々が足切り条項を超えられるかどうかのはざまにいると推測している。焦りやいらだちの原因はこれだ。」
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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:37274 )