イエメン:ユニセフはイエメンの子供たちを懸念し、支援に尽力
2015年04月11日付 al-Hayat 紙
サナアで砂塵から身を守る子供たち(AFP)
■ユニセフ、イエメンの子どもたちに対する懸念
【サナア:ジャマール・ムハンマド】
ユニセフ・イエメン事務所のジュリアン・ハーネス代表は、「イエメンの子どもたちは現在の紛争のために過大な代償を支払っている。というのは、彼らは殺害され、傷つけられ、自分たちの家を追われているからである。同様に、彼らの健康も脅かされ始めており、教育の道も閉ざされてしまっている。」と述べた。
同代表は、ヨルダンの首都アンマンでの記者声明の中で、この紛争の全ての当事者たちに、「国際人道法に則して、直ちに子供たちへの配慮を行い、彼らを保護すること」を強く働きかけた。
同代表は、イエメンの様々な地域の10万人以上の人々が、安全を求めて自らの家から離れたことに言及した。また同声明の中では、以下のように述べられた。「複数の病院が、医療資材供給が不足している中で、様々な重篤な事態に対処するための圧力の増加に苦しんでいる。また、それらの病院と医療施設の多くが、攻撃にさらされた。現在までのところでも、数々の攻撃により、救急車の運転手を含む3人の医療関係者が死亡している。」
ハーネス代表は次のことを明らかにした。「ユニセフはパートナーたちと共に、治安状況が許す範囲内で、安全な水や基本的な医療サービスを市民に提供することに尽力している。同様にユニセフは、アデンを含む同国南部の3つの都市において、水用ポンプを作動させるために必要な燃料を提供するために尽力している。というのは、上下道が繰り返し交戦の間に被害を受けたからである。」また同代表は次のように付け加えた。「水が街路にたまり始め、同様に下水道の水があふれ始めた。一部地域での給水システムの故障は、次第に様々な病気を蔓延させるおそれがある。
ユニセフはまた、ワクチンの安全性を守るための発電機を作動させるために必要な燃料を提供するためにも尽力している。また現在、イエメンのいくつかの都市にあるユニセフ関係組織の倉庫にある供給物資が利用されており、また幼児のための治療用食料と、経口補水塩を購入するための尽力が行われている。これは、下痢に対しての治療効果が高いものである。」
(後略)
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( 翻訳者:細谷文乃 )
( 記事ID:37296 )