グランドバザール・サンダルベデスターンの店子に立ち退き要求
2015年04月18日付 Milliyet 紙


 世界最古の商業市場の一つに数えられるグランドバザール内のサンダルベデスターンで、営業する約80軒の店舗に立ち退き通告が出された。

 イスタンブルの歴史的な、そして観光および商業施設の一つであり、「征服王」メフメト2世の時代に建設されたグランドバザールで、ワクフ総局が所有する、絨毯、お土産品、カバン、ジュエリー装飾品、衣服の店舗がはいっているベデスターンの入り口に、フーティフ区長により立ち退き通告がかけられた。通告では店子は不法占領者とみなされ、4月22日に店舗から立ち退くことが求められ、また退去時に警察が必要な措置を取るとされている。

■「400人に影響が出る」

 ベデスターンを修復するとして入札手続きがなされていると説明するサンダルベデスターン組合のカヤ・カンデミル組合長は、小売業者だけでなくこの業界で働く店員、仕入れ業者、その家族と共に約400人の生活に影響が出ると話し、「トルコで働く人々がこのような形で追い出されることは、法的、人道的、また憲法規則に合うものではない。ここの80軒の店子を追い出して、たった1人さえも幸せにできようか」と述べた。
 ムラト・チェキン氏は立ち退きの本当の目的が修復作業ではないと主張し、「エジプトバザールの修復が行われているが、商業活動は続けられている。ここの店子は(エジプトバザールと比べ)経済的に力がないからなのだろうか、(ここを)我々の手から奪おうとしているのは。エジプトバザールとサンダルベデスターンに何の違いがあるのか」と投げかけた。

■「修復という口実」

 オメル・トゥファン・ギョルグン氏もサンダルベデスターンは修復の必要がないと述べ、「我々を追い出すための修復という口実なのだ。グランドバザールには3000近い店がある。 雨が降った時、水が流れてこない唯一の場所がサンダルベデスターン、そしてこことそっくりなイチベデスターンである。ここの修復は必要ないが、店舗のレイアウトや売り場やショーウインドウの場所は変えうる」と述べた。店の立ち退きを望まない店子は、退去前に自分たちの声を届けるためにデモを行う準備をしている。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:37331 )